【玉浪漫紀行】マンドリルの採血トレーニング その③

今回は本日20歳の誕生日を迎えた、原野と森の家でくらすマンドリルのキンシャサのお祝いとトレーニングについてのお話をご紹介します。

※どなたでもご覧いただけます。

 

 

こんにちは、原野と森の家担当の奥村です。

キンシャサが20歳の誕生日を迎えました。

めでたいです。

 

キンシャサの体調を考えヘルシーメニューでのお祝いです。

 

カボチャは詰所の鍋で丸ごとぐらぐらと煮てやわらくしました。

 

会場へと入場するキンシャサ。

 

 

バーをまたぐ必要はなかったと思いますが、リングインさながら、意気込みを感じます。

 

 

まずはキンシャサタマゴを、

 

口のなかに収めつつ、

 

 

続いてリエタマに手を伸ばし、

 

 

ガブリと。

 

 

そして、落ち葉に腰を下ろして、ゆっくりと煮カボチャを。

 

 

このカボチャガブリスタイルを正面から見ると、

 

 

 

手元やカボチャがまったく見えない、早弁スタイルに。

 

 

一緒にくらしているメスのリエルも合流しました。

 

 

キンシャサはカボチャをキープしています。

 

屋外は寒いためへ続きは屋内で、

 

顎の毛と同じイエロー煮カボチャを、

 

 

堪能してくれた様子でした。

 

キンシャサ、20歳の誕生日おめでとう!

 

 

 

 

そして、トレーニングはと言いますと。

前回までのお話はこちらから↓

11月中旬に施設変更の許可(腕出し窓)が降り、そこから本格的に始めました。

トレーニングとはいえ、キンシャサの時間を長時間借りるのも申し訳ないので、

トレーニングは長くても1セット15分くらいを限度に、おこなってきました。

 

 

最初は当然のことながら、バー(ボルト)に触る意味がわからんし、

といった感じではありましたが、まずは手を添えることを覚えてもらいました。

 

 

ここからバーを握る、という行動をとってもらいたいのですが、

さらに意味わからんよ、とならないように、

いつも枝葉給餌している枝をつかんでもらうことから始めていきます。

 

縦の枝は普通に握るけど、横の枝を握ることができる構造に

フェンスがなっていないじゃないかということで、

アタッチメントを作成、少しだけ太めの枝置きです。

しっかりと握ってくれるようになりました。

 

枝置きというものを初めて作りました。

枝置きを作っている間はなぜか、

刀置きと櫛をそれぞれプレゼントする夫婦の話が思い出されました。

まったく関係ない話です。

 

 

そして、枝の太さを細くしていき、握ってくれるのを確認。

 

 

その枝を既存の筒に取り付けて、この体勢でも握ってもらえるようになりました。

 

 

 

木製バーからボルトへと移行して、

右前肢挿入順手把握

という世紀末の一子相伝の技名みたいな姿勢の保持が可能となりました。

 

この画像は挿入口から35cm地点のボルトをキンシャサに把握してもらっています。

採血では逆手でボルトを把握してもらい、かつ駆血もするため肘までも挿入してもらう必要があります。

 

今後は35cm→55cmくらいまで距離を伸ばすのと、逆手把握ができるような仕組みをつくっていきます。

 

あとは、キンシャサが接触に敏感なため、そこを慣れてもらうことも必要になってきそうです。

現在はカチカチッとなるクリッカーをトレーニングの合図として使っているのですが、

それだとどうしてもスタッフの片手が塞がってしまいます。

ホイッスルを使って合図できるようになれば両手が空き、できることも増えるので、挑戦してみたいです。

 

他にもまだまだ、課題はたくさんありますが、

キンシャサの負担にならないよう、少しずつでも進めていければと思っています。

 

投薬による治療でも、なかなか状態改善がみられず、

血糖値が高い状態が続き、ギリギリのところで身体は戦ってくれているとは思うのですが、

20歳の誕生日を迎えられたこと、そしてお祝いできたことを喜びたいです。

 

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※オンライサロン『猿分補給』では、モンキーセンターのスタッフたちから、

日々いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています。

気になった方はぜひ覗いてみてください。

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