【AC日誌】野草摘み

こんにちは、アフリカセンター担当の廣澤です。
春がやってきたと思ったら、来週は夏日予報が出ていますね。
えらいことです。
もう少し、この過ごしやすい気候を楽しみたいところです。

運動場のクローバーを摘んで食べるチンパンジーのマルコ

園内、春の草花がわさわさと生えてきて、動物たちに毎日新鮮な野草をお届けできるのが嬉しいかぎりです。

※この記事はどなたでもご覧いただけます。つづきをどうぞ。

葉っぱをたくさん食べるといえば、ゴリラのタロウさんです。
野生のゴリラは植物の果実よりも葉や樹皮などを食べる割合が多いと言われます。

ヤエムグラの束を持つニシゴリラ タロウ


高齢のタロウさんは、歯は半分も残っておらず、とくに葉っぱをすり潰すための奥歯はほぼゼロです。
そんなタロウさんですが、まだまだ葉っぱをもりもり食べます。
手にもった草を歯でブチブチブチっと引きちぎって少し短く切り、残っている歯でギシギシと音が聞こえるほどよく噛んで食べます。

寝ころんでヤエムグラを食べるタロウ

繊維質の多い植物をたくさん食べるタロウさんの便は、いつもふっくらしています。

たくさん食べるゴリラのタロウさんですが、かなりグルメといいますか、嗜好がはっきりしているのか、食べられるのに食べない種類の植物も実は多いです。食わず嫌いも多い。

毎日与えている枝葉も、種類や季節によっては食べないタロウさん。

葉も食べられずに残った枝(左)と枝先だけ折り取られ散乱している枝(右)

もったいない?いいんです。
こうやってバキバキに毟り取って、枝を折る感覚を楽しんでいるようすもあったり。
折った枝を孫の手のように道具にして首をカキカキすることもあります。

草木ではありませんが、先日プレゼントでいただいたそら豆。

驚いたことに鞘だけ食べて、豆が残っていました。フルーツの種を吐き出す感覚でしょうか??

そんなタロウさんがいる一方で、タロウさんよりも草木をよく食べる印象の、バーバリーマカクたち。
彼らは、まんべんなくよく食べるという感じ。
アフリカ館からアフリカセンターにバーバリーマカクが引っ越してきたばかりの頃は、運動場は草がボーボー。

バーバリーマカク引っ越し直後の運動場の草

だけど、あっという間に食べられました。

1か月後の運動場のようす

もう草がはえてこなくなりました。
こんなに食べてくれるなら、摘んでくる甲斐があるというもの。

カラスノエンドウを食べるバーバリーマカク


毎年せっせと野草を摘み、動物たちに旬を楽しんでもらっています。

カラスノエンドウとヤエムグラ群生地

おいしい野草が群生しているスポットが園内にいくつもありますが、毎年同じ場所で同じだけ収穫できるわけではありません。

数年前までヤエムグラが群生していたこちら↑のエリアは、昨年と今年、ヤエムグラはほぼ生えてきませんでした。
ヤエムグラのかわりに、フラサバソウ(別名ツタバイヌノフグリ)だらけになっていました。

フラサバソウ群生地になってしまった

あまりにもタロウさんやバーバリーマカクたちがおいしそうに食べるので、ヤエムグラを取り過ぎてしまっていたのかもしれません。

花が咲いて種子をつくり、種が落ちて次の世代がまた芽を出せるように、残しておかないと翌年生えてこなくなる!、と反省する出来事でした。

そんなわけで、ついついアフリカセンターの近場から動物たちに人気のある草木を採取しがちですが、今年は毎日採取場所を変えながら遠くのエリアにも野草摘みにお出かけしています。

持続可能性って大事ですね。

園内でおこなっているキーパーズガイド(飼育員からのガイド)でも、最近はこうした野草を食べることに焦点をあてた話をしたりしています。ぜひあそびにきてくださいね!

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