【BY通信】月刊さるしり!in バックヤード

こんにちは、藤森です!
9月になってもまだまだ暑い!とか言って油断していると急に最低気温が下がって、慌てて寒さ対策をするけど、昼間は変わらずしっかり暑いから寒さ対策に振り切ることもできず…で、9月はすごく神経を使う時期です(T_T)季節の変わり目、みなさまも体調にはお気をつけください。

さて、園内で毎月更新される掲示版「月刊さるしり!」。
9月&10月のテーマは「担当者の思い出」ということで、私のバックヤードでの思い出トップ3をご紹介したいと思います!

※この記事はどなたでもご覧いただけます

【第3位 レントゲンの現像】

体調不良や健康診断のときに撮影するレントゲン。一般的なイメージは「レントゲン室で撮影して診察室に戻ったら画像が届いている」というものかと思いますが、私が配属されたときは、なんと暗室で現像液&定着液で現像するというもの!時は令和だっていうのに。獣医さんから「レントゲン撮影する」と言われたら、真っ暗闇の中、手探りでキャビネットの上から2段目の引き出しからフィルムを取り出し、カセッテ(フィルムを入れる専用のケース)にセット。撮影後はオレンジ色のわずかな明かりの下、現像液に浸し、洗って、定着液に浸し、洗って…なんてことを最低15分、枚数が多いと30分近く続けます。2年以上やっていたので手際よくできるスキルは得たものの、病院から一歩出れば話のネタにしかならないスキル(笑) 今となってはいい思い出です(笑)ちなみに、2022年にクラウドファンディングにて多くの方々のご協力のもと、念願のデジタル化を実現しました!撮影後、秒で鮮明な画像が映し出されます。しかもあとから濃度も自由自在に変えられる。今までの苦労はなんだったの!?と笑いしか出てきませんでした。

レントゲン撮影室兼現像室

現像したレントゲン写真

デジタルレントゲン撮影機で撮影したレントゲン画像

【第2位 ベルベットモンキーのシン】

2019年、育児休暇明けを機にバックヤードに配属され、当時入院していたのがメスのベルベットモンキーのシンでした。私が復帰する2~3週間前に糖尿病と診断され、治療のため入院していました。糖尿病の薬の配合もまだ安定する前で、日によって体調が大きく変化し、麻酔下による治療も必要としました。そのうえ高齢で、目もほとんど見えていないような状態。医療の知識も補助の技術もまったくない状態で、ちゃんと対応できるのか不安しかありませんでした。もちろんシン以外にも多種多様な症状の動物たちが運ばれ、治療件数も今よりも多くて、目まぐるしい日々が過ぎるなか、シンはいつもおっとりマイペースな雰囲気をまとっていて、シンを見ているとほっとすることができました。

そんなこんなでバタバタしながらも、獣医さんの努力のおかげで内服薬だけで体調が安定するようになってきました。そうなると次の課題は、病気やハンディキャップを抱えた状態でどういう生活をさせるのが最善なのか、ということでした。他のスタッフとも話し合い、多くの人に支えられながら、介護もできる「多目的ルーム」の新設、そして霊長類にとって重要な「他個体との同居」にこぎ着けることができました。残念ながらシンは2023年に亡くなりました。ちょうど二人目の育児休暇中で死に目には会えませんでしたが、シンとの日々から傷病個体のケア(治療だけでなく、その後も含め)のいろはを学ぶことができ、今でもすごく印象に残っています。

ベルベットモンキーのシン

カニクイザルのツルに毛づくろいされるシン@多目的ルーム

【第1位 おひさまエリア&多目的ルームの新設】

一人目の育児休暇中から始まっていたクラウドファンディング「バックヤード改善計画」。復帰&配属と同時にプロジェクトにも加わったので、「初めての子育て」「初めての部署」「初めてのクラウドファンディング」で、もう頭の中てんやわんやでした^^; プロジェクトチーム内で何度も会議を重ね、方針を決め、最終的に多くの方々のご協力のもと1000万円以上集めることができました!達成後は新施設の設計について業者さんと何度も打ち合わせ。そうしたことをメインでやるのは初めてだったので不安しかありませんでしたが、先輩方に支えてもらいながら進め、完成したのが、屋外運動場「おひさまエリア」と介護もできる「多目的ルーム」です!

それまで室内でしか過ごせなかった動物たちが再び外に出られたときの感動、病院でしか過ごせなかったシンが、室内だけどひなたぼっこできたり安全に運動できたり、他個体と生活できるようになったときの感動は忘れられません。そしてなによりも、動物園におけるバックヤード(非展示エリア)という存在を多くの方が理解してくださり、新施設ができても自由にご覧いただけないにもかかわらず”ご支猿”くださったこと、完成を一緒に喜んでくださったことが本当に嬉しく、すごくすごく励みになりました!

完成直後のおひさまエリア

ボウシテナガザルのドント@おひさまエリア

動物たちと積み重ねてきた時間と、みなさんがくださった希望を胸に、今日もがんばります!

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※オンライサロン『猿分補給』では、モンキーセンターのスタッフたちから、

日々いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています。

気になった方はぜひ覗いてみてください。

https://community.camp-fire.jp/projects/373624/preview?token=3pppyarn


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