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1.三猿

2.猿に祈る

3.郷土人形

4.玩具

5.猿が出てくる物語

6.猿を描く

7.切手・燐票・
  ポスター


8.猿がいる道具

9.こんなものも資料

10.犬山の猿

11.モンキーセンターの
   品々


12.堀部邸での展示











日本人は古来からさまざまな願いを猿に託してきました。

日吉大社(滋賀県)を中心とする山王信仰は代表的なもので、奥山から時々里に出現するニホンザルを「山の神様のお使い」とみなしてきました。日吉大社には「魔が去る」に通じる「神猿(まさる)」と呼ばれる猿がいます。

神猿西陣織額 
滋賀県大津市 日吉大社

20.7×27.7×7.7 cm
eb-1224
山王神猿
滋賀県大津市 日吉大社

7.2×3.4×2.7 cm
eb-1422

日吉神使出世猿
滋賀県大津市 日吉大社

11.5×6.5×3.4 cm
eb-0913

家畜の馬、そして馬小屋の守り神としての「厩猿(うまやざる)」も有名でした。馬小屋に猿の骨を祀ったり、猿を描いた絵馬やお札を貼ったりしました。馬小屋の前で猿に奉納の舞を舞わせたのが、伝統芸能としての「猿まわし」の始まりと言われています。

他にも、病を「取り去る」とされる鶏抱き猿、疱瘡(天然痘)除けを願ったサルボボ、手足をくくられ自由を1つ我慢している猿に諸願成就を祈るくくり猿など、猿に込められてきた祈りは多様なものがあります。

鶏抱き猿
長崎県長崎市 古賀土人形

10.1×14.1×6.6 cm
eb-1876
千社札 三番叟神楽

15.7×6.4 cm
eb-3093
千社札 桃持ち猿

16.3×6.2 cm
eb-3067
魔除け面
宮崎県幸島

21.0×13.7×5.6 cm
eb-2293

くくり猿 3点

7.5×6.7×7.0 cm 9.5×8.5×8.0 cm 9.0×8.5×8.5 cm
eb-1335, 1445, 1446
サルボボ

14.5×7.6×6.5 cm
eb-5020

    弾き猿・昇り猿は竹でできたばねで人形を弾く郷土玩具ですが,「厄を弾き去る」として寺社の門前町で売られていることが多くあります。
昇り猿
宮崎県延岡市

58.0×12.0×9.0 cm
eb-1457
猿弾き
三重県松阪市

15.0×4.6×3.5 cm
eb-0442
 


世界に目を向けても、各地に猿に関わる信仰が見られます。
インドの叙事詩「ラーマーヤナ」に登場し、ラーマ王子をサルの眷属を率いて助けたハヌマーンは神猿として高い人気を誇っています。
古代エジプトにおいて知恵をつかさどり、書記の守護者などとされるトート神はヒヒの頭を持つ姿で表されることがあります。神話上で多くの役割をもち、厚く信仰されていたことがうかがわれます。
ハヌマン合掌像
インド

28.4×13.4×10.0 cm
eb-1019
青釉オーナメント トト
岐阜県多治見市 幸兵衛窯

17.7×7.0×8.0 cm
eb-5761