マダガスカル担当:坂口
ワオキツネザルは、シマシマの尻尾が特徴的です。
モフモフのシマシマ。
クロスしています。
尻尾は、ちゃんと神経があって敏感なんですよ。でも、仲良しなんでクロスしていても嫌じゃないみたい。
尻尾の先が水飲みのお皿に入ってますね。敏感なはずなんですが……。
ワオキツネザルのワオは「輪」「尾」の意味があり、特徴をとらえたネーミングです。お洒落ですね。
お洒落のために、尻尾がシマシマって訳じゃないんですよ。
野生で多いと30頭くらいの群れを作るワオキツネザル。移動するときに迷子にならないようにと
「ここに居ますよ!」
って、アピールするためだそうです。
たしかに、草木の中でも目立ちますね。
来園者の方と、こんな話をしていると「目立っていたら敵に襲われません?」と、よく質問されます。
そうなんです。目立つんです。
でも、襲われないんですって。
と、言うより、襲ってくる敵が居ないそうです。
マダガスカル島のワオキツネザルが暮らす周辺には、大型の肉食動物が居ないんですって。だから、尻尾をピン!と立てながら歩いて目立っても大丈夫なんだそうです。
ワオキツネザルの穏やかな性格は、そんな暮らしがベースにあったからかも知れませんね。