【YakTok】ノマメとウキバの仔

今回は、6月11日と7月12日に生まれたヤクシマザルについてと、モンキーバレイのやぐらの補強工事をご紹介します。どなたでもご覧いただけます。

 

 

自身の健康診断を諸事により会社で受けることができなかったため、先日個別で近くの病院にて済ませてきました。その病院で健診を受けるのは9年ぶりで、その時はタンザニアへの海外研修の日程の影響だったようです。

9年間で身長は0.2cm小さくなり、そのせいか体重も0.2kg減っておりましたが、またしてもバリウムのあとのピンクの小粒たちに大変苦しめられた奥村です。こんにちは。

 

まずは、7月19日におこなわれたやぐらの補修工事から。

ぐらぐらとしていた支柱を補強するため、良い丸太を今回はガチの職人さんたちに取り付けてもらいました。

 

手伝いながらも、1日ずっと見ておりましたので、やり方が大変勉強になりました。

 

新丸太の設置後は、興味津々のヤクシマザルたちの入念なチェックが入っておりましたが、しっかりとやぐらを支えてくれています。

 

そして、その工事から遡ること1週間。

 

7月12日にウキバ(8才)が出産しました。

朝、スタッフに発見された時、やぐらに臍帯(へそのお)が巻きつき宙吊りの状態でした。

 

スタッフが力を合わせて救出し、母親のウキバのもとへ戻すことができました。

救出直後は、近くに置かれた仔をウキバが抱いたのですが、その後は地面に仔を置いて離れる様子もみられました。

スタッフが終日観察をおこない、しばらくすると胸の高さまで抱き上げ、移動する際も仔に手を添える様子が確認がされました。

出産当日に授乳は確認されませんでしたが、後日確認することができ、現在まで母子ともに元気にモンキーバレイの群れのなかでくらしています。

 

 

そしてこちらは1ヶ月ほど先輩にあたる、6月11日に生まれたノマメの仔のノドグロ(オス)です。

 

ノマメがベテランママということもあり。

 

移動の際には早くから背側に乗る様子が見られましたが、

 

母親の容赦ない移動スタイルにも、しっかりとついていけているようです。

 

 

 

話はもどってウキバの仔ですが、母親は8才で初産となります。

繁殖制限のため、初産の年齢としては少し遅めです。

 

仔の性別は極めて【メス】っぽいですが、もう少し確認が必要そうです。

 

モンキーバレイでは伝統として生まれた仔の名前は母親の頭文字をとり、オスなら動物の、メスなら植物の名前が原則です。

 

ウコン(年齢:4才、性別:メス、母親:ウシハコベ)

このような感じで名前がつけられます。

 

なかには、それに該当しない場合もあり。

動物(髭)なのか植物(ヒゲ根)なのか、、、

そもそもがパーツの名称であり、生き物の名前ではない。

ヒゲッコ(年齢:25才、性別:オス、母親:ヒメハギ)

個人的には、もうそれ以外考えられないくらいしっくりきてはおりますが

そんな名前を持つ個体もいます。

 

ウキバの仔も性別が確定したら、名前が決まると思います。

授乳も確認できており、母子ともに元気でいてくれてはおりますが、壮絶な出生と母親が初産ということもあり、今後も慎重に見守っていきたいと思います。

 

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※オンライサロン『猿分補給』では、モンキーセンターのスタッフたちから、日々いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています。

気になった方はぜひ覗いてみてください。

https://community.camp-fire.jp/projects/373624/preview?token=3pppyarn

7 thoughts on “【YakTok】ノマメとウキバの仔

  1. Kikiki W

    モンキーバレイのニューフェイスの紹介をありがとうございました。サルの出産は大変なこともたくさんあるのですね。皆さん応猿しています。早くウキバの仔にも会いに行きたいです。久々にヒゲッコの写真もうれしかったです。

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    • keeper Post author

      ありがとうございます!10年以上前になりますが、バレイ→アジア館→バックヤードで現在はくらしている【ウナギ】という個体も、その時はやぐらのてっぺんでしたが、出生時に巻きついて宙吊りの状態で発見されたのを思い出しました。今回救出してくれた、そして母親に戻し見守ってくれたスタッフに大感謝です。(奥村)

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  2. ちる

    ある一時期、原則から外れたのか『ヒゲッコ』という私にとってももうそれ以外考えられない程しっくりきてる名前をつけてくださった当時の方に感謝を申し上げたいです。
    ヒゲとは?髭かヒゲ根の考察、考えもしませんでした、さすがです。まだまだ謎が多く、そして奥深い魅力を放ちつづけるヒゲッコですね。
    ありがとうございます。

    生後すぐに壮絶なことになったのに今を生きているウ〇〇〇〇ちゃん(おそらく♀)、今後も元気に育ってくれることを願ってます。

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    • keeper Post author

      ある一時期、全頭の名前がついておらず。全ての個体識別と命名をしてくださった先輩飼育員の方がおりました。
      その方は北エリア全ての個体の写真を毎年記録として残してくださっており、今でも大変ありがたく参考にさせてもらっております。
      その方が、「ぽい」ということで、【ヒゲッコ】という名前がついたと聞いています。原則や伝統も守っていきたいと思いますが、フィーリングめちゃ大事だなと。
      ステキな名前だなとしみじみです。ゴリゴリにハードルを上げるわけではないのですが、ウキバの仔も性別が分かり次第、伝統に則り第一発見者のスタッフに命名してもらおうと思っています。ベテランスタッフなので大丈夫だと思いますが、名前が決まったらまた紹介させてください!(奥村)

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      • ちる

        そんなことがあったんですね。ヒゲッコの名前の由来が知れて嬉しいです。ありがとうございます。

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  3. ぷん太1999

    奥村さんのご健康をお祈りしつつ、補強されたやぐらを走り回るヤクシマザルとウキバの子が逞しく成長した姿を見る事を訪猿の楽しみに加えました。

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    • keeper Post author

      コメントありがとうございます!
      やぐらはてっぺんに近い位置に水平方向につけたいとも思ったのですが、水平だとダッシュしてピョンっ!が万が一にもあっては困るため今回は補強に徹しました。
      また時間を見つけてはデッキも交換したいな(次は自力で)と目論んでおります。仔たちの成長の様子もまたお知らせさせてください。来猿もお待ちしております!(奥村)

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