こんにちは、モンキーバレイ担当の堀川です!
今回はヤクシマザルの体毛のお話です。
※この記事はどなたでもご覧いただけます。
季節や換毛期の栄養状態によって、体毛の量が変わります。そのため毛並みで個体を識別すると、毛並みが変わったときに個体が分からなくなってしまうので注意が必要です。なぜかバレイでは、冬より夏のほうが体毛の量が多いです。そして今が1年の中で1番体毛がフサフサしている気がします。
冬のチェルシー(♀25歳)です。とても寒そうですね。放飼場の下半分にいることが多いです。高齢の個体や順位の低い個体のほうが禿げやすいです。
こちら最近のチェルシーです。高齢で順位の低い個体なので、栄養のあるものを手渡しで与えたいのですが人間不信なので、手渡しで餌を与えることが難しいです。パンを近くで与えて人間に慣れてもらうトレーニングをしてきました。その効果もあってかフサフサです。
ノンタン(♀22歳)です。彼女も寒そうですね。冬は見ているこっちが寒くなります。手渡しで毎日たくさんパンを与えていますが、冬は禿げてしまいました。
夏はフサフサです。今年は禿げさすまいと、引き続きパンをたくさん食べてもらいます。
チコリ(♀5歳)です。今年の4月に出産しましたが、子どもは残念ながら亡くなってしまいました。出産前の3月の写真です。若い個体でも、出産前になると栄養が子どもにいってしまい禿げてしまうことがあります。ですが、こんなにツルツルになる個体は初めて見ました。
最近のチコリです。全然違いますね。同じ個体とは思えないほどフサフサです。
育児奮闘中のウキバとノマメはまだフサフサではありません。
次回もお楽しみにー!
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個体識別の難しさを実感します。夏のふさふさは暑いでしょうが、肌を守る為には必要ですね。堀川さん弱い個体対策ありがとうございます。