シロテテナガザルのジェニファーとヤクシマザルのピューマが亡くなりました。

※どなたでもご覧いただけます。

こんにちは。奥村です。

昨日、ジェニファーが病院にて息を引き取りました。

9月6日に食欲がまったく無くなり、活力も落ちていたためすぐに入院し治療をおこなってもらっていました。

その前日までは毎日歌っており、元気な様子もありましたが、ちょうど1ヶ月前くらいから左目の白濁が顕著になっていました。

食欲不振は目が見づらくなったことによるストレスや不安からきていることも考えられましたが、

兼ねてより、患っていた卵巣腫瘍の悪化によるものとも思われ、

【Tenagram】ジェニファーと注射針　※ご参照ください。

9月7日に治療を兼ねた検査を麻酔下でおこなうことになりました。

ジェニファーは今年で来園39年。モンキーセンターに来た頃はおとなだったかもしれないことを考えると

かなり高齢の個体となります。

実際に私が子供の頃、モンキーセンターに来てギボンハウスの前で写真を撮ってもらっているものがあったのですが、そこに写っていたシロテテナガザルはジェニファーだったのではないかと思っています。

そんな高齢個体のジェニファーには麻酔のリスクも大きかったため治療は慎重におこなっていただきました。

検査は無事に終わり、なんとか麻酔からも帰ってきてくれ、その日は夕方のエサも少しずつ食べてくれていました。

やはり、卵胞嚢腫の悪化や臓器の癒着などがあることがわかり、安静と対症療法をおこなうこととなりました。

9月8日の朝、ジェニファーの様子を見に行くと前夜のエサはペロリと食べており、食欲が戻った様子で一安心しました。

ただ、いつもよりだいぶポヤンとしており一瞬完全に目が見えなくなってしまったかと思うような時もあり、認識能力が落ちているのかもと、心配しながらもエサを渡したり、ブラッシングなどをしました。

リンダが入院した時のように食欲が戻り、このまま元気になってジョージのもとに戻ってほしいと願っていたのですが。

9月9日の朝、息を引き取りました。

解剖の結果、卵胞腫瘍の悪化や臓器の癒着、腹膜炎や髄膜腫であったことがわかったのですが

頭の中にもビー玉くらいのサイズの腫瘍がみつかり、脳への圧迫も少なからずあったかもしれません。

多くの病を抱えながらも生き抜いてくれたジェニファー。

　

私は直接関わるようになってから２年半ほどなりますが、当時は担当者がガラッと変わりなにかと不便をかけることも多かったと思います。

　

おそらくは人生の先輩であろうジェニファーのペースを崩さぬよう、関わり方を一生懸命考え、学び、接しようと努めてきましたが、まだまだたくさん。いろんな表情を見たかったです。

　

ジェニファーのことを気にかけてくださり、幸せを願ってくれた皆様にも大変つらいご報告となりましたが、

最後の様子を書かせていただきました。

　

　

そして、今朝。

バックヤードで過ごしていたヤクシマザルのピューマも亡くなりました。

ピューマは昨年の秋に頬の腫れがひかず、捕獲・入院し、治療をおこなってもらっていました。

検査の結果、上顎の扁平上皮癌であることがわかり、昨年の12月と今年の3月の2回に渡り大手術をしていただき

患部の切除をしてもらったのですが、進行はとめられず。

【YakTok】たき火の終わり　※ご参照ください。

春には群れ戻しを試みたのですが、なかなかバレイでくらすことは困難と判断し

5月からチゴユリとのお見合いを経て

同居をし、投薬にて治療を継続しておりました。

　

亡くなる数日前からは日中うとうとと傾眠傾向のようなことになることもありました。

頬も再びだんだんと腫れてきており、投薬も少し難しくなっていたのですが、大好きないちごジャムをたくさんいただき投薬を続けることができたこともあり、最後までチゴユリと一緒に過ごすことができました。

　

　

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

※オンライサロン『猿分補給』では、モンキーセンターのスタッフたちから、

日々いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています。

気になった方はぜひ覗いてみてください。

https://community.camp-fire.jp/projects/373624/preview?token=3pppyarn