2月26日に亡くなったヤクシマザルのチゴユリについてのお知らせです。
※どなたでもご覧いただけます。
こんにちは、モンキーバレイ担当の奥村です。
お知らせが遅くなってしまいましたが、先月末にチゴユリが亡くなりました。

朝、バックヤードの屋外飼育施設で倒れているのが発見され、駆けつけて病院に連れていったのですが
その際にはすでに息を引き取っていました。
チゴユリは2023年秋に活力低下で入院した個体です。
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剖検の結果、頭部の皮下出血や胸水の貯留、肝不全などがみつかりましたが
死因としては突然死の可能性が高いとのことでした。
2023年に入院した際、頭部の傷が頭蓋骨まで達し、骨折していることがわかり
なんとか治療をしてもらいました。
後遺症として視力が不完全な状態(見えてはいる)だったため、バックヤードで過ごしてもらっていました。
そこでのくらしは、大きなケガや後遺症を感じさせないくらい、
チゴユリの持ち前のコミュ力でバックヤードにいる様々な個体と同居ができました。
母親のチモシーという個体が入院した際には、バックヤードで再会することもできました。
久々に会った母子が、特にチモシーが入念に毛づくろいをして、
チゴユリも気持ちを許しきっているように仰向けで寝転がっていったことがとても印象的でした。

その後は親子で、屋外飼育施設でくらす他の4頭のヤクシマザルたちと一緒に過ごしてもらっていました。
チゴユリの頭頂部は骨折した箇所が完全に塞がることはなく、
いつ何があってもおかしくない状態ではあったかもしれませんが、
突然のことに残念でなりません。
チゴユリがくらしていた群れでは、冬にアルファオスのウナギが咳や体調不良のため入院しており、
5頭の群れになっていました。
チゴユリが亡くなった後、ウナギが群れに戻ってきたのですが、
その際にチモシーもケガをしてしまい、現在は入院中です。
チモシーの治療が終わってから再び群れづくりをおこなっていく予定となっています。
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※オンライサロン『猿分補給』では、モンキーセンターのスタッフたちから、日々いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています。
気になった方はぜひ覗いてみてください。
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チゴユリのご冥福をお祈りいたします。バックヤードのスタッフの恩村さんは大変優しい方なのでサルたちの病の苦しみも和らいだはずと思います。
コメントいただきありがとうございます。
チゴユリについて、関係するスタッフみんなでどう過ごしてもらうかを考えながら同居などを進めてきていました。
まだ、若い個体ということもありその回復力にも驚かされていたのですが、突然のことに残念でなりません。(奥村)