新生活

4月になり新生活を迎えた方も多いことだろう。

まちを見れば体より大きなランドセルを背負う子どもたちもちらほら見られる。みんなは友だちもうできたかな?すぐに初めて出会う人と仲良くできる子もいるけれど、そうすることが苦手な子もいるよね。

そんなみんなに今回は初めて出会う人と仲良くなるためのアドバイスをしよう。

私はこの10年で4つのまちを渡り歩いた飼育員。南米館担当の高田です。

まず一つ目は急に近づかないこと。

これは守れる子が多いと思うけど、「良いひとそうだな」とか「面白そうだな」とか思っても走って近づいたりするとびっくりしちゃうからね。

実はサルも初めて一緒に飼育する個体同士は少し離れたところから互いに様子を見て少しずつ距離が近づくことが多いよ。逆に走って寄って行ったりすると攻撃しに行ったんじゃないかと思って飼育員的には心拍数が一気に上がるんだよね。(冷)

ヨザルはオスとメスのペアの絆がとても強いそうだ
画像はザクロとボビー ♀同士だけど仲が良く一緒の巣箱にいることが多い

二つ目は顔を見て挨拶をしよう。

下を向いて挨拶されるより顔を見て挨拶したほうが君の顔を早く覚えてもらえるし相手も悪い気はしないはず。「顔を見て」と言われても難しいと思ったそこの君、恥ずかしがり屋のため息をつく前に特別にもう少し丁寧に教えてあげる。「顔を見る」というが実際は相手の「鼻」を見ればいい。少しハードルが下がったかな?たまに耳にすることがあるけれど相手の「目を見る」っていうのは、睨まれていると思っちゃう人もいるみたいだからあまりおススメはしないな。これは私の場合だけど目を見られると何か駆け引きをされてるみたいでバトルモードがオンになっちゃうんだよね(笑)。完全に少年時代にサッカーに情熱を燃やしていた弊害。相手がどっちに動こうとしているとか、ボールを蹴ろうとしているとかは体より先に目が動くからね。(球技をしている子は参考にしてみて)

顔を見ることはサルの挨拶でも大切で顔と顔を見合うことができる個体同士は仲良くなれることも多い。表情もコミュニケーションの一つで自身の気持ちを相手に伝える方法になっている。オマキザルのなかまなどは大人がこどもや若い個体の顔を覗き込んで口をパクパクさせたりするぞ。

ノドジロオマキザル オチョ 手前
シロガオオマキザル ツツジ 奥
上手にサルの挨拶が出来れば別の種とも一緒にいられる

三つ目は「それから」「それで」を言う

挨拶が出来たらきっと少し会話だってすることだろう。友だちになりたいなと思った子が話していたら、「それから」とか「それで」と相槌を打ってあげてどんどん話をさせてあげる。そうすればその子がどんな子なのか、何が好きなのかが分かる。しかも相手は自分の話を聞いてくれたと思ってうれしくなっちゃうかもしれないおまけ付き。

サルも群れの仲間の鳴き声を聞いてそれを返してあげるようなコミュニケーションをとっているよ。

ワタボウシタマリン シャル
クロミミマーモセット ショコラ
タマリンとマーモセットのなきごえは違いがあるがグルーミングなど
コミュニケーションが成立しているので面白い

最後は握手をしてみる。

ここまで来れば自然と会話ができるようになっているだろう最後は握手をしてみるだ。握手とはいかなくてもハイタッチとかでも十分。ヒトは握手やハグなどのスキンシップなんかで信頼、共感、絆などを深めるオキシトシンっていうホルモンが分泌される。つまり、自身と相手双方に仲間意識みたいなものが生まれる。

「ホントかよ」と思ったそこの君、スポーツの試合終了直後に選手たちが相手と握手をしているシーンをテレビでも目撃したことがあるだろう。あれは礼儀作法だが、握手によってホルモンの力を借りて脳をリラックスさせることで選手たちのバトルモードを解除する役割もある。

サルもスキンシップは挨拶などでよく利用している。グルーミングなどはよく知られているが様々なスキンシップがある。仲間に乗っかってみたり、顔を触ったり、尻尾をつかんでみたりといろいろだ。オマキザルは相手の鼻や耳の穴に指を突っ込んだりもしている(これを読んでいる君がヒトならばマネをしないことを強くおすすめする)。

こんな感じで書いてみたけど動物園に来て動物を観察するだけでも人の生活に役立つことが見れたりもするので、モンキーセンターに来てじっくりとサルたちを観察してみてください

ではまた、日本モンキーセンターでお会いしましょう

オンラインサロン【猿分補給】では、日本モンキーセンターのスタッフたちから毎日いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています

気になった方はぜひ覗いてみてください。

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