※トワイクロス動物園:CHIMPANZEE EDEN
8月30日〜9月9日の日程でイギリスへ研修に行かせていただきました。
HPニュースのリンクはこちら→https://www.j-monkey.jp/news/index.html
今回は、その研修の様子をご紹介します。※どなたでもご覧いただけます。
こんにちは、奥村です。
下記の日程でイギリスへ研修に行かせていただきました。
8/30.31 移動日
9/1.2 エジンバラ動物園
9/3 ロンドン動物園
9/4 ロンドン自然史博物館
9/5 チェスター動物園
9/6 トワイクロス動物園
9/7 エデン・プロジェクト、ペイントン動物園
9/8 ロンドン水族館・移動日
9/9 移動日
海外研修のためのご寄付をいただき、飼育スタッフだけでなく、学術部、事務部など全スタッフを対象に研修の希望が募られました。
先進的な海外の動物園から、動物園の運営方法や飼育展示、施設改修の方法などを学ぶべく、希望者のなかから第1弾のイギリス班として、奥村は参加させていただきました。
羽田空港から飛行機で14時間、パリを経由してイギリスのエジンバラへ。
最初の研修先であるエジンバラ動物園は、若き日のニシゴリラのタロウさんが過ごした場所でもあります。
現在はゴリラの飼育展示はしていませんでしたが、旧ゴリラ舎ではドリルなどが飼育されていました。
現在は使用されていなさそうな部屋もあり
タロウさんはこんな感じのところでくらしていたのかなと、、、
屋外は緑豊かでした。※写真はレッサーパンダの屋外エリア。
チンパンジーの施設では屋内の3つの各エリアが、熱帯雨林の林床から3段階の明るさで調節されており、好きな明るさ、落ちつける環境を選べるようになっていました。
屋外のエリアも広かったです。
他にも
ゲラダヒヒや
ロエストモンキーなど、霊長類の施設を中心に視察してきました。
奥村は海外の動物施設の規格なども知りたかったので、
フェンスの幅や
1本の太さ
フレームの幅や
太さやスパンなど、強度がわかりそうなものは片っ端から計測させてもらいました!
なかなか計測が難しいガラス板厚などは
秘密兵器の計測カードを使って、情報を収集していきます。
メジャーなどでは計測が難しいエリアは
赤外線計測器を使って測ってきました。
これらのデータは施設改修や新しい動物施設を建設する際、
国内で使用されていない規格を用いた、新しい試みなどを計画する時などに、とても重要な参考資料となります。
また、視察が予定されていた全ての動物園では事前に連絡がとれていたので、園館によっては施設図面などをみせてもらうことができ、大変勉強になりました。
ロンドン動物園では旧バードケージを改修した、アビシニアコロブスのウォークスルーの施設
定期的にこれでもかとミストが噴出する屋内施設
がとても印象的でした。
チェスター動物園ではなんといっても巨大ドーム施設である
Monsoon Forestというエリアを重点的に視察してきました。
最上部にも案内してもらいましたが、気温は夏場なんと50℃近くまで上がるそうで、
冬場はその暖気をエリア内で循環させて効率の良い温度管理ができるようです。
高低差がとてもあり、オランウータンやテナガザルたちのくらしているエリアの地面の部分は夏でも涼しくなっていました。
そして、トワイクロス動物園。
4種の大型類人猿(ゴリラ、オランウータン、チンパンジー、ボノボ)の飼育展示をしている施設です。
※とても馴染み深い顔の方がいました。
CHIMPANZEE EDENというエリアでは、12頭のチンパンジーがくらしていました。
全てのチンパンジーでトレーニングができており、ケガの洗浄や治療のための注射なども麻酔などをかけずにおこなっているという話が印象的でした。
屋外、屋内とエリアが広く
屋内空調には部屋の高さに応じて、温度の違う空調管を設置することで施設全体の温度管理をしていました。
そして、動物園ではないのですが、エデン・プロジェクト。
ETFEという素材を使った巨大ドームのなかに熱帯雨林や温帯の植物が管理され、建設から20年ほど経過しています。
奥村はヤクシマザルたちがくらすモンキーバレイの改修をするなら
こんな感じが良いなぁ、、、
と小学生みたいなスケッチを描いたことがあるのですが、
このドームはエデン・プロジェクトに憧れてのことです。
そして、ペイントン動物園ではエリアである島のなかで
葉をたっぷりとつけた木々の間を腕渡りしたり
木のうえで遊ぶ、ボウシテナガザルの親子をみることができました。
今回は、研修の様子のほんの一部しかご紹介できませんでしたが、また機会がありましたら、お話しさせてください!
貴重なご寄附と時間をいただき臨んだ研修は、大変身の引き締まる思いでしたが、全行程のなかで最大限、たくさんのことを見て学び吸収してこれたと思います。
今回の研修で得た経験を、今後のモンキーセンターでの仕事に活かしていきたいです。
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※オンライサロン『猿分補給』では、モンキーセンターのスタッフたちから、日々いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています。
気になった方はぜひ覗いてみてください。
https://community.camp-fire.jp/projects/373624/preview?token=3pppyarn
海外研修が再開されて嬉しいです!
素敵な写真ばかり。
現地でみれるなんてうらやましい…
素晴らしい施設に感動してしまいますね。
おでかけタマリンでワタボウシが茶色いと知った時は感動しました。
こうしたいああしたいと想いばかりが募ってしまうと思いますが、これからも工夫してモンキーセンターに活かされることを楽しみにしています。
コメントいただきありがとうございます。
他の班も続々と帰国してきております。
滞在期間中、大変刺激的な日々を送らせていただきました。
取り入れられることからどんどん活かしていきたいと思います!(奥村)