特別展「モンキーセンター・コレクション ~博物館を支えるモノ~」 
 
モンキーセンターには、様々な角度からサルを知るための資料が多数保管されています。 
この特別展では、普段は収蔵庫に保管されている生物学資料、民俗資料 など多様な資料を、資料にまつわる博物館の活動と共にご紹介します。 
 
 ■会期:2014/7/19(土)~8/31(日) 
 ■場所:ビジターセンター 特別展示室 
 ■主催:公益財団法人日本モンキーセンター 
 ■共催:京都大学・霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院 
 ■後援:愛知県教育委員会、岐阜県教育委員会、犬山市教育委員会 
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 ■ごあいさつ
サルを知ることはヒトを知ること、が私たちの合言葉です。でも、これは日本人にとって決して新しい考えではありません。日本列島には、ヒトが住みつくずっと以前からニホンザルがいて、日本人の暮らしや心に大きな影響を与えてきたからです。欧米諸国にはサルがいないため、サルを対象とした学問は生れませんでした。霊長類学は第二次世界大戦後の日本で生れ、日本モンキーセンターを中心にして育ったのです。
そこで、今回は日本モンキーセンターが約60年にわたって収集してきた資料を公開します。世界に生息する多様な霊長類の骨格標本や、世界各地の霊長類に関する民芸品を展示しています。とくに、豊澤猿二郎氏によって寄贈された猿二郎コレクションは、日本人がサルとともに生きてきた民俗の歴史を伝える貴重な資料です。パネルでは、これらの資料を用いて行われてきた研究や教育風景を紹介しています。
ぜひ、世界に誇るサルのコレクションと出会い、ヒトの秘密を探り当ててください。
日本モンキーセンター博物館長 山極寿一