■JMC通信 2008年9月号(通算第3号)

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     J M C 通 信  2008年9月号(通算第3号)

      発行:財団法人日本モンキーセンター
        http://www.j-monkey.jp/

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■目次■----------------------------------------------------

□コラム「動物たちの行方 〜愛知県で捕獲される哺乳類たち〜」
                    (学芸員 夏目明香)

□ニュース
  ・モンキーセンターフォトメンバークラブパスポート
    まもなく入会受付開始予定!
  ・アビシニアコロブスに赤ちゃん誕生!
  ・第4回モンキーフォトコンテスト 締切迫る!

□イベント情報
  ・特別展 芸術の秋企画@
   「アートなサル〜日本モンキーセンターゆかりの作家展〜」
    9月13日(土)にオープン!
  ・秋のイベント、始まりました

□webサイトより
  ・「飼育室」更新中

□編集後記


■コラム「動物たちの行方 〜愛知県で捕獲される哺乳類たち〜」
                 学芸員 夏目明香■-------

 ご存知ですか?ニホンカモシカはニホンザル、イノシシ、ニホン
ジカと共に愛知県の特定鳥獣に指定され、約20年もの間、毎年80頭
近くも個体数調整の為に捕獲されています*。特別天然記念物であ
るのに捕獲される・・・何とも奇妙な動物です。

 それはさておき、捕獲されたニホンカモシカはどうなるのでしょ
うか?計測後解体され、頭部と生殖器は齢構成や性比の調査のため
のモニタリング資料として収集・保管されます。個体群動態を把握
し、今後の捕獲数を算出するためです。対して、残りは猟師が必要
部位(食用や蜂の餌用の筋肉、毛皮)を採取した後に全て埋却され
ています。
 他にはハクビシンやアライグマ、ヌートリアなどが農業被害を起
こし、有害鳥獣として捕獲されています。これらのほとんどが、計
測や試料採取は行われずに、埋却・焼却処分されています。

 この事実を皆様はどのように思われますか?「管理されてすばら
しい」、「仕方ない」、「動物がかわいそう」・・・いろいろな考
え方があると思います。わたしは迷わず「もったいない」と感じま
す。

 処分された部位は、標本として保存すれば多くの価値を生みます。
学術的資料はもちろんのこと、教育教材や展示資料といった知的財
産になります。標本にて活用することにより、もう一度その動物の
生きざまがよみがえります。しかし標本にするには多くの労力を必
要とします。標本を保管するスペースと維持管理する設備、そして
何より死体を集め標本を作製・管理するヒトの力が欠かせません。
県立の自然史博物館が存在しないのも原因の一つと考えられますが、
残念ながら愛知県では、個体数調整や有害駆除によって捕獲された
動物を標本化するシステムが確立していません。

 少し事情は違うのですが、モンキーセンターではこの標本化のシ
ステムが確立され、サルの骨格や内臓等が全て標本化され保管・維
持されています。また、素晴らしいことに、これらが研究のみなら
ず、学校教育の教材としても活用されています。バーチャルではな
く生きた教材を使って学習した子どもたちの目の輝きは何者にも変
えがたい価値があります。

 個体数管理や有害駆除で捕獲された動物たちもこのように活用さ
れるようになれば・・・標本化するシステムができるようになるこ
とを望んでやみません。

*愛知県では特定鳥獣保護管理計画のもと、ニホンカモシカの生息
数を年間1500頭以内に維持し、農林業被害等の未然防止及び減少を
図り、ヒトとニホンカモシカの適切な関係を構築することを目的と
して捕獲をおこなっている。


■ニュース■-----------------------------------------------

●モンキーセンターフォトメンバークラブパスポート
  まもなく入会受付開始予定!

「もっとサルを撮りたい!」という写真愛好家のみなさまのために、
「モンキーセンターフォトメンバークラブパスポート」が始まりま
す。

園内での特別撮影が2回できるほか、1年間入園が自由となって、会
費は12,000円の予定。
JMC通信10月号で詳しくご案内する予定ですので、お楽しみに。


●アビシニアコロブスに赤ちゃん誕生!

アビシニアコロブスは、黒と白のコントラストが美しいサルですが、
生まれときは全身真っ白な毛で覆われているのが特徴です。

今回生まれた赤ちゃんは8月24日生まれで、名前は「グレープ」。

白い毛が見られるのは新生児の間だけ。3ヶ月もすると、親と同じ
白黒模様になります。
真っ白な赤ちゃんに会いに、ぜひアフリカ館までお越しください。


●第4回モンキーフォトコンテスト 締切迫る!

モンキーフォトコンテストは、財団法人日本モンキーセンターが主
催するフォトコンテストです。
動物をテーマとした作品を広く募集しています。
「サルじゃなくてもいいの?」・・・動物ならなんでもOKです!
「園内の写真じゃなくてもいいの?」
     ・・・他の動物園やペット、野生動物等でもOKです!

募集部門:フイルムカメラ部門・デジタルカメラ部門・小中学生部
門の3部門
応募方法:郵送、持参、webサイト上の応募フォームのいずれか
点数:お一人様10点まで

詳しくはこちら→http://www.j-monkey.jp/photo.html


■イベント情報■--------------------------------------------

●特別展 芸術の秋企画@
 「アートなサル〜日本モンキーセンターゆかりの作家展〜」
 9月13日(土)にオープン!

彫刻や絵画など、芸術の題材としてもしばしば取り上げられるサル。
日本モンキーセンターゆかりの作家たちの、サルをモチーフにした
作品が一堂に集結。
期間:2008年9月13日(土)〜10月26日(日)

【招待作家】亀淵元昭(彫刻家)、松成由起子(写真家)
麦畑耕生(陶彫家)、石井鈴(画家)、佐藤忠博(彫刻家)


●秋のイベント、始まりました

おなじみ、神出鬼没のシークレットガイドやミュージアムガイドに
加え、この秋は体験イベントも盛りだくさん!

例えば、、、
○×クイズ:9月23日、10月13日、11月24日 13:30〜
自然体験ゲーム:9、10、11月中の月曜日(祝休日を除く)13:30〜
どんぐりをさがしてくらべてみよう:11月8日(土)、22(土) 13:30〜

詳しくは、以下のページをご覧ください。
http://www.j-monkey.jp/event/index.html


■webサイトより■-------------------------------------------

●「飼育室」更新中!
最近の更新は・・・
vo169「リスザルの島で大騒ぎ」[2008.9.17更新]
vo168〜突然ですが、アンケートです〜[2008.9.11更新]
vo167まるで別人?別猿??[2008.9.4更新]

「飼育室」はこちら→http://www.j-monkey.jp/keeper/


■編集後記■------------------------------------------------

猛暑も過ぎ去り、高い空に秋の雲。
園内のケヤキの木も、少しずつ色づきはじめています。

さて、ニュースでお知らせしたアビシニアコロブスですが、ちょっ
と似た話題を、皆さま覚えてらっしゃいますか?
そう、5月に生まれたシルバールトンの金色の赤ちゃんです。

実はコロブスとルトンはどちらもオナガザル科コロブス亜科に分類
されるサルで、同じリーフイーター(葉を主食とするサル)でもあ
ります。普通、サルの赤ちゃんは親と似た色をしていますが、彼ら
だけはまったく別の色で生まれてきます。

シルバールトンの赤ちゃん(ティア♂)は、もうすっかり親と同じ
色になりました。アビシニアコロブスの赤ちゃん(グレープ)の真っ
白な姿が見られる期間もわずかです。ぜひ会いに来てくださいね!
(赤)

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発行:財団法人日本モンキーセンター
   〒484-0081 愛知県犬山市犬山官林26
   TEL:0568-61-2327 FAX:0568-62-6823
   URL:http://www.j-monkey.jp ←登録・解除はこちらから
動物取扱業の表示:業種:展示 動尾第510号
登録:平成19年5月31日 有効:平成24年5月30日 取扱責任者:加藤章
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※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。)
公益財団法人 日本モンキーセンター
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動物取扱業:公益財団法人日本モンキーセンター 愛知県犬山市大字犬山字官林26番地
業種:展示 動尾第510号 業種:貸出し 動尾第509号 登録:平成19年5月31日 有効:平成34年5月30日 取扱責任者:木村直人