■JMC通信 2010年11月号(通算第29号)

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     J M C 通 信  2010年11月号(通算第29号)

      発行:財団法人日本モンキーセンター
        http://www.j-monkey.jp/

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■目次■----------------------------------------------------

□コラム「小さなトガリネズミと名古屋の縁」主任学芸員 高野智

□ニュース
  ・わくわく動物村 リニューアル決定!
  ・フランソワルトンのオスが仲間入りしました
  ・ギニアヒヒを公開しました
  ・特別展「進化の異端児・有害有毒生物展」の新展示
  ・企画展「サルに学ぶ生物多様性」12/5まで開催
  ・今冬も開催!「動物園スペシャルDAY!」

□イベント情報
  ・あと少し!秋のイベント
  ・冬の風物詩「たき火にあたるサル」12/22(冬至)よりスタート!
  ・第55回プリマーテス研究会を開催します。
  ・たいけん!モンパちっく 秋時間割で開催中!
  ・実験!体感!サイエンス! 11/20(土)予約受付中!

□webサイトより
  ・「飼育室」更新中!

□編集後記


■コラム「小さなトガリネズミと名古屋の縁」
              主任学芸員 高野智-------------

 JMC通信10月号でもご案内しておりますが、好評開催中の特別展
「進化の異端児・有害有毒生物展」に、毒を持つ哺乳類と鳥類の
標本が加わりました。哺乳類は単孔類のカモノハシと食虫類のブ
ラリナトガリネズミの2種、そして鳥類はズグロモリモズです。

 哺乳類や鳥類で毒を持つものは珍しく、希少な標本が一度に見
られる場所はおそらく日本ではここだけでしょう。しかしながら、
小さくて見た目も地味で、毒による人間の死亡例もないとあって
は、派手な毒ヘビや魚たちほどの注目は集めるには至らないよう
です。

 そんな可哀想な3種類の温血動物ですが、その中でも一番小さい
ブラリナトガリネズミは、北アメリカに生息するモグラの仲間で
ありながら、実は名古屋と深い縁があります。

 有毒生物は数あれど、毒の成分が詳細に分析されているものは
そう多くありません。特に哺乳類の毒は、不安定なタンパク質か
らなるため解析が難しく、よく分かっていません。そんな中にあっ
て、ブラリナトガリネズミは毒の成分が判明している数少ない動
物のひとつであり、しかもその研究は名古屋大学でなされたので
す。唾液に含まれる毒はタンパク質分解酵素に似た特徴を持ち、1
匹分の毒でマウス200匹分の致死活性があるといわれています。

 哺乳類と鳥類が加わったことで、有害有毒生物展で紹介してい
る生き物は、菌類に始まり、植物、軟体動物、棘皮動物、節足動
物、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類と、生物界を網羅した
といっても過言ではないでしょう。2月末までの会期も残りが短く
なってきました。地味で小さな哺乳類も含めて楽しんでいただけ
れば幸いです。


■ニュース■-----------------------------------------------

●わくわく動物村 リニューアル決定!

まだホームページなどでも公開していませんが、JMC読者の皆さま
だけに、いち早くお知らせします!!!!

10月号の編集後記でもお伝えした55周年記念事業の一つは、わく
わく動物村のリニューアルに決定しました!!
ひろびろとしたウッドデッキやゆったりとしたふれあいスペース
を備え、来春3月中旬にオープン予定です。

詳しくはJMC通信でお知らせしていきますので、ご期待ください★


●フランソワルトンのオスが仲間入りしました

10月末、九州の動物園からフランソワルトンがやってきました。
名前はチャーミー。ちょっと大柄で元気のよいオスです。
日本モンキーセンターのフランソワルトンは、高齢だった2頭が死
亡してからはメスのリンリン1頭だけでした。

先日、同居を始めたリンリンとチャーミーはとても仲が良さそう。
二世の誕生を期待したいですね。

Webサル図鑑のフランソワルトンはこちら↓
http://www.j-monkey.jp/encyclopedia/Cercopithecidae/Trachypithecus/Trachypithecus.html#T_francoisi


●ギニアヒヒを公開しました

展示スペースの関係で今までご覧いただけなかったギニアヒヒで
すが、先日バックヤードからアフリカ館に引っ越し、皆さまの前
にお目見えしました!!マハという名前のオスです。

ギニアヒヒは、ヒヒの城でおなじみのアヌビスヒヒなどと近縁で、
アフリカの西部に生息します。アヌビスヒヒが灰色っぽい毛色な
のに対し、ギニアヒヒは茶色っぽい色をしています。
ぜひ会いに来てくださいね!


●特別展「進化の異端児・有害有毒生物展」の新展示

「カンディール」という魚をご存知ですか?
南米に生息するナマズの仲間で、現地ではピラニアよりも恐れら
れています。肉食性で、水に入った人の尿道などから体内に入
り込むのです。

この「カンディール」の一種を特別展にて飼育展示していますが、
今回、現地で古くから「カンディール」の侵入を防ぐために利用
されていた「タンガ」という防御具の複製を入手することができ、
展示を開始しました。「タンガ」は現在は使用されていないそう
ですが、その名前はリオのカーニバルなどで女性が着用する衣装
や、下着の呼び名となっています。展示中のものは、南米マラジョ
アラ文明の遺跡から出土したものの複製です。ぜひご覧ください。

特別展の概要はこちら↓
http://www.j-monkey.jp/event/special/2010poison/


●企画展「サルに学ぶ生物多様性」12/5まで開催

夏から開催していた企画展「サルに学ぶ生物多様性」は、間もな
く12/5に終了です!
クイズに答えながら展示を見学できる「多様性ハンター(無料版)」
の残部も残りあとわずか。また、土日祝日14:30から開催している
「多様性ミニレクチャー」もあと数回となりました。
終了前にぜひ一度ご覧ください!


●今冬も開催!「動物園スペシャルDAY!」

冬の水・木は、遊園地はお休みしますが、動物園だけ営業します。
名づけて「動物園スペシャルDAY!」
動物園を楽しむための特典をいっぱいご用意しています。

1.入園料超割引♪(おとな1600円→600円、こども800円→300円)
2.駐車場無料♪
3.「たき火にあたるサル」毎日開催♪(12/22以降)
    ほかほかおイモタイムもあります。

日程:2010年12月8日(水)〜2011年2月24日(木)の毎週水・木
   ※但し12/22、23、29、30は通常営業、2/16は全園休園
営業時間:11:00〜16:00

なお、「動物園スペシャルDAY!」は路線バスは運行いたしません。
また園内のレストランや売店等は全て営業していませんので、お
弁当などお持ちくださいね。


■イベント情報■-------------------------------------------

●あと少し!秋のイベント

秋のイベント期間は12/5(日)までです。
以下、全て集合はビジターセンター、時間は13:30からです。
定員があるイベントもありますので、ご参加はお早目に!

・どんぐりをさがしてくらべてみよう:11/20(土)、12/4(土)
・イモ掘り体験:11/27(土)
・猛毒映画祭:毎週日曜日

詳しくはこちら→http://www.j-monkey.jp/event/


●冬の風物詩「たき火にあたるサル」12/22(冬至)よりスタート!

「たき火にあたるサル」が、今年も冬至の日から始まります。
伊勢湾台風がきっかけで始まり、今年で51周年を迎える冬の風物
詩です。
ほかほか蒸しイモをお召し上がりいただける「ほかほかおイモタ
イム」も毎日開催!詳しくは次号でお知らせしますので、お楽し
みに!

日程:2010年12月22 日(水)〜2011年2月28日(月)の毎日
※荒天時中止 ※2011年2月16日(水)のみ休園
場所:モンキーバレイ


●第55回プリマーテス研究会を開催します。

第55回プリマーテス研究会
「美しい東南アジアの自然 −そこではぐくまれてきたものたち−」

東南アジアの熱帯林は生物多様性豊かな地域としてしられていま
す。今回は植物相と動物相に詳しいそれぞれの専門家をお招きし、
その魅力を再認識したいとおもいます。
霊長類も、その生物多様性を形成する重要な一員です。東南アジ
アには実に多くの霊長類が生息します。元来、アジアの人々はサ
ルとうまく共存してきました。しかし、近年、人間活動が彼らの
生息域をいちじるしく劣化させてきました。
本研究会は、生態系の持続性を願って、東南アジアの自然を見つ
める機会にしたいと思います。

日時:2010年11月27日(土)−28日(日)
場所:(財)日本モンキーセンター内ビジターセンター
参加費:一般2000円 学生1000円 高校生以下500円
懇親会費:2000円

後援:愛知県教育委員会、岐阜県教育委員会、犬山市、犬山市教育委員会
世話人:西田利貞・清水大輔・大橋岳(日本モンキーセンター)

[ホームページ]
http://homepage3.nifty.com/~jmc/priken/55th_prg.html

参加には事前に申し込みが必要です。
参加申し込みは以下のサイトからお願いいたします。
http://homepage3.nifty.com/~jmc/priken/pri55/pri55hp.html

不明な点などございましたら、
以下のメールアドレス宛にご連絡ください。
primates.meeting@gmail.com


●たいけん!モンパちっく 秋時間割で開催中!

動物園の飼育員や遊園地の係員の仕事が体験できるよ!
秋の新授業も登場!

日時:特定日を除く土日
 (1)13:00〜 (2)14:00〜 (3)15:00〜
参加費:200円〜
所要時間 :30分〜1時間程度
秋の新授業:サルの個体識別体験、おうち作り体験
      新おやつ作り体験、アイスクリーム作り体験
体験メニューや時間割など、詳しくはこちら↓
http://www.japan-monkeypark.jp/event/2010spring_show.html


●実験!体感!サイエンス! 11/20(土)予約受付中!
 『サルの声から音を学ぼう!』

日時:10/20(土) 10:30〜12:00
参加費:700円("学べるおみやげ"つき♪)
対象:小学生以上 (小学3年生までは保護者同伴)
申込方法:事前にお電話でお申し込みください(0568-61-0870)
     当日も空きがあれば参加OK!直接ビジターセンターへ
当日のスケジュールなど、詳しくはこちら↓
http://www.j-monkey.jp/event/science/


■webサイトより■-------------------------------------------

●「飼育室」更新中!

最近の更新は・・・

vo289「心配そう」2010/11/17更新
vo288「常夏の国」2010/11/11更新
vo287「ガイドシート」2010/11/3更新

「飼育室」はこちら→http://www.j-monkey.jp/keeper/


■編集後記■------------------------------------------------

急に冷え込んできましたね〜
寒くなってくると、お客様から「おイモはいつから始まりますか?」
と聞かれることが多くなります。冬の風物詩として覚えていただ
いているのはとーってもうれしいのですが、そこで一言。

『メインは「おイモ」じゃなくて「たき火」なんですよーー!』

、、、まぁ、おいしいものには勝てないですよね♪
どちらも12月22日冬至からですので、お楽しみに!(赤)

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発行:財団法人日本モンキーセンター
   〒484-0081 愛知県犬山市犬山官林26
   TEL:0568-61-2327 FAX:0568-62-6823
   URL:http://www.j-monkey.jp ←登録・解除はこちらから
動物取扱業の表示:業種:展示 動尾第510号
登録:平成19年5月31日 有効:平成24年5月30日 取扱責任者:加藤章
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>English

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