■JMC通信 2012年9月号(通算第51号)

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 JMC通信 2012年9月号(通算第51号)  財団法人日本モンキーセンター

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■目次■----------------------------------------------------------------

□コラム「事実と現実の狭間で」主任学芸員 高野智

□ニュース
  ・マンドリルに赤ちゃんが生まれました!
  ・シャマンの赤ちゃんに会えるかも!?
  ・熱田の森文化センター「動物園を32倍楽しむ方法」開講!

□イベント情報
  ・地上20m!モンキースカイデッキ開催!
  ・サルリンピックでサルたちの運動能力に挑戦!
  ・おしごと体験 今後のメニューは・・・
  ・日本モンキーセンター所長 市川光雄講演会
    「霊長類における暴力と非暴力の進化」10/21開催!
  ・第8回アニマルフォトコンテスト 9/30締切!

□教員&団体指導者向け情報
  ・秋の校外学習に、ぜひ事前&事後学習を!

□webサイトより
  ・「飼育室」更新中

□編集後記
  ・プレゼント応募の御礼


■コラム「事実と現実の狭間で」主任学芸員 高野智-----------------------

遅まきながら、ホームページの「Webサル図鑑」が”概ね”完成しました。とは
いえ、素直には喜べない自分がいます。今年は「霊長類ガイドブック」も完成さ
せましたが、やはり喜びの影に、何となくすっきりしない気持ちが残ります。そ
んな落ち着かない気分になるのも、すべては「分類」のせいなのです。

生き物の分類は、固定したものではありません。新たな知見に基づいて以前とは
異なる説が提唱され、それが多くの研究者に承認されれば、新たな分類として受
け入れられていきます。
霊長類も例外ではなく、近年のDNA解析技術の発達等により、旧来の分類が見直
されています。特に南米の広鼻猿類では、分類が劇的に変化しようとしています。

ここで学芸員は、判断に悩むことになります。

分類に関する新しい知見が得られても、それが浸透していくには時間がかかりま
す。図鑑などの一般書で使われている分類は、たいていひと昔前のものです。例
を挙げると、チンパンジーやゴリラを「ヒト科」に分類することは、少なくとも
研究者には広く受け入れられていますが、図鑑や便覧を見れば、「オランウータ
ン科」ないし「ショウジョウ科」に入れられていることでしょう。日本動物園水
族館協会が採用している分類は、ふた昔前の分類に、ところどころ新しいパッチ
を当てたようなものになっており、国内の動物園では基本的にこれが使われてい
ます。

旧来の分類が通用しているところに、いきなり新しい分類を持ちこんでも、整合
性がとれず、むしろ混乱を招きかねません。新しい知見に従えば、「原猿類」と
「真猿類」というお馴染みの用語すら使えなくなってしまいます(「霊長類ガイ
ドブックP11参照:「真猿類」の方は、「メガネザル以外の直鼻猿類」という意
味では使えます)。日本モンキーセンターの展示も、だいぶ作り直さなければな
りません。でもそれは、現実的な判断とはいえないでしょう。

新しい研究成果を分かりやすく伝えることは、学芸員に課せられた使命です。し
かし、一般に流布している知識とかけ離れていては、普及につながりません。長
足で進む研究と、ゆっくりと進む普及との間で、私たちは引き裂かれるような思
いをしているのです。

苦心の末の「Webサル図鑑」と「霊長類ガイドブック」、サルの世界への入口と
して機能してくれたら幸甚です。



■ニュース■------------------------------------------------------------

●マンドリルに赤ちゃんが生まれました!

アフリカセンターのマンドリルのデコ♀が、9/1に出産しました!
デコはたくさんの赤ちゃんを育て上げているベテラン母さん。去年生まれたお姉
ちゃんのディディ♀は、下の子の誕生に興味深々の様子です。
マンドリルの大人オスはとても派手な顔をしていますが、子どもの顔は真っ黒。
そして生後3ヵ月くらいまでだけ、肌色の顔をしています。そんな違いもぜひ観
察してみてください。

写真はこちら→http://www.j-monkey.jp/news/index.html#20120920_mandrill
Webサル図鑑の「マンドリル」はこちら↓
http://www.j-monkey.jp/encyclopedia/Cercopithecidae/Mandrillus/Mandrillus.html#M_sphinx


●シャマンの赤ちゃんに会えるかも!?

8月号でお伝えした人工哺育のシャマンの赤ちゃん、ピーチ♀ですが、順調に成
長し、ミルクだけでなくバナナやリンゴなども口にするようになりました。
暑さもやわらいできたので、天気の安定した日には、芝生の上で運動や日光浴を
しています。事前に園内放送でご案内しますので、ぜひピーチに会いに来てくだ
さい。


●熱田の森文化センター「動物園を32倍楽しむ方法」開講!

熱田の森文化センターで、出張講座が開講されることになりました!
講師は、このJMC通信を担当している赤見です。大人にこそ動物園を楽しんでほ
しい!ということで、動物園の”通”な楽しみ方を3回連続講座でご紹介いたし
ます。

日時:2012年10月〜12月の第2火曜日
   1回目:10/9(火) 16:00〜17:30
   2回目:11/6(火) 16:00〜17:30
   3回目:12/11(火) お昼頃〜
場所:1、2回目は熱田の森文化センター(名鉄神宮前駅すぐパレマルシェ神宮6F)
   3回目は日本モンキーセンター
料金:5,100円(3回分)
   ※3回目は昼食代と入園料が別途必要です
   ※熱田の森文化センターの会員以外の方は別途入会金5,000円が必要です

申込方法など詳しくは熱田の森文化センターのページをご覧ください↓
http://www.mei-cul.jp/abc/guide/guide.asp?seq=3031


■イベント情報■--------------------------------------------------------

●地上20m!モンキースカイデッキ開催!

モンキースクランブルのシャマンたちは、地上15mを悠々とウンテイし、時には
ウトウト昼寝をすることも。その高さを体験していただくために、モンキースク
ランブルの脇に最高20mまで上がれる高所作業車がやってきます!
運が良ければ上空でシャマンと対面できるかも!?

日時:2012年10/6(土)〜11/4(日)の土日祝 11:00〜14:30
搭乗料金:200円  対象年齢:4歳以上  ※その他参加条件あり
詳しくは→http://www.j-monkey.jp/event/


●サルリンピックでサルたちの運動能力に挑戦!

「ゴリラに挑戦!握力大会」「シャマンに挑戦!大声大会」など、サルの身体能
力にちなんだ種目にチャレンジしてみませんか!?土日は1種目ずつ日替わりで、
10/8(月・体育の日)は全種目を開催します!

サルリンピック(単種目):10/7(日)までの土日 13:30〜
サルリンピック(全種目):10/8(月・体育の日) 13:30〜
※全種目開催日が雨天の場合は、10/13(土)に延期いたします。


●おしごと体験 今後のメニューは・・・

◆ワオキツネザルのおやつ作り体験
  9/22(土・祝)、23(日) 14:00〜 ※雨天変更
◆リスザルのおやつ作り体験
  9/29(土)、30(日) 14:00〜 ※雨天変更
◆おやつ作り体験ライトVer.(リスザル)
  10/6(土)、7(日)、8(月・祝)、27(土)、28(日) 15:00〜
◆葉っぱ集め体験
  10/13(土)、14(日) 15:00〜
◆飼料体験
  10/20(土)、21(日) 15:00〜
参加費など詳しくは→http://www.j-monkey.jp/event/index.html#job


●日本モンキーセンター所長 市川光雄講演会
 「霊長類における暴力と非暴力の進化」10/21開催!

財団法人日本モンキーセンター創設56周年を記念して、モンキーセンターの所長
市川光雄による講演会を開催します。入園料のみでご参加いただけます。

日時:2012年10/21(日) 13:30〜(1時間程度)
場所:ビジターセンター内 ホール
概要:食物や性をめぐる「暴力」に事欠かない霊長類社会は、一方でそうした暴
力を抑制する能力をも進化させて来た。ハームレス・ピープル(無害な人びと)
といわれる狩猟採集民を例にとり、彼らがいかに霊長類的攻撃性を抑制し、平和
を構築しているかについて紹介したい。


●第8回アニマルフォトコンテスト 9/30締切!

動物をテーマとした写真を大募集!園外の写真やサル以外の動物の写真でもOKで
す。Webからもご応募いただけます♪(旧モンキーフォトコンテスト)
募集締切:9/30(日) ※締切迫る!!
詳しくは→http://www.j-monkey.jp/photo.html


■教員&団体指導者向け情報■--------------------------------------------

●秋の校外学習に、ぜひ事前&事後学習を!

9月後半から、秋の校外学習ラッシュが始まります!!園内は子どもたちの元気
な声で沸き返り、レクチャーやスポットガイドなどが予約でいっぱいになる日も。
そんな中、先生が下見時の写真を子どもたちに紹介してくださっていたり、さま
ざまな動機づけをしてから来園された学校の子どもたちは、特に目の輝きが違う
ような気がします。質問もたくさんしてくれます。

やはり普段子どもたちと接している先生方の力は大きいです!ぜひ来園をその場
限りの学習に終わらせず、生活、理科、社会、道徳、国語と様々な教科に活かし
ていただけるとうれしく思います。


■webサイトより■-------------------------------------------------------

●「飼育室」更新中!

最近の更新は・・・
「vo386LOVE&PEACH」2012/9/14更新
「vo385シマシマ注意」2012/9/8更新
「vo384バースデー」2012/8/27更新
「vo383掃除中」2012/8/19更新
「飼育室」はこちら→http://www.j-monkey.jp/keeper/


■編集後記■------------------------------------------------------------

毎月第3水or木に配信予定のJMC通信ですが、金曜日の配信となってしまいました。
誠に申し訳ございませんでしたm(_ _)m

前号の読者限定プレゼントには、たくさんのご応募をありがとうございました!
当選された方には、9月中旬までにプレゼントを発送いたしました。当選された
なかった方、ごめんなさい。またこのようなプレゼント企画を実施いたしますの
で、ぜひご応募ください!

さて、地上20m、もう体験されましたか? ここだけの話、ほとんどのスタッフ
が試乗しましたが、半分くらいのスタッフは顔がひきつったり動けなかったり
(苦笑)。改めて、シャマンってすごいなぁと実感。(赤)

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発行:財団法人日本モンキーセンター
〒484-0081 愛知県犬山市犬山官林26 TEL:0568-61-2327 FAX:0568-62-6823
URL:http://www.j-monkey.jp ←登録・解除はこちらから
Facebook:https://www.facebook.com/japanmonkeycentre

動物取扱業の表示:財団法人日本モンキーセンター
愛知県犬山市大字犬山字官林26番地 業種:展示 動尾第510号
登録:平成19年5月31日 有効:平成29年5月30日 取扱責任者:加藤章
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京都大学霊長類研究所ワイルドライフサイエンス(名古屋鉄道)寄附研究部門

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※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。)
公益財団法人 日本モンキーセンター
〒484-0081 愛知県犬山市犬山官林26番地 TEL:0568-61-2327 FAX:0568-62-6823
動物取扱業:公益財団法人日本モンキーセンター 愛知県犬山市大字犬山字官林26番地
業種:展示 動尾第510号 業種:貸出し 動尾第509号 登録:平成19年5月31日 有効:平成34年5月30日 取扱責任者:木村直人