■日時:2014/8/3(日) 12:00~(約1時間) ■講師:京都大学霊長類研究所 所長 平井啓久(ひらいひろひさ)先生 (平井所長のプロフィールはこちら) 染色体って何だろう? 簡単にいえば遺伝子(ゲノム)の運び屋です。ゲノムの長い糸(全部つなげると1.5メートルぐらい)を毛糸の束のようにまとめたものです。ヒトとチンパンジーでも数と形が違います。ヒトは46本、チンパンジーは48本です。 染色体は遺伝するので、親から子供へ伝わります。途中でおこったできごとが染色体に記入されるので、家族や群れの歴史が染色体に刻まれています。その歴史をしらべることで、それぞれのグループの特徴がわかります。染色体の数や形を調べるとその生物が歩んできた道(進化)をたどれます。 私は霊長類(サル類)の染色体の特性を研究しています。特にテナガザルに力をいれています。テナガザルの染色体はたくさん変化していてとても面白いからです。 今回は染色体の調べ方と考え方を、コンピュータと模型を使ってお話しします。 ■対象年齢:小学校高学年以上 ※対象年齢以外の方でも自由にご参加いただけますが、難易度等は対象年齢に合わせて進行いたします。 |
![]() テナガザル ![]() テナガザルの染色体 ![]() 染色体の模型 |
※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |