■日時:2014/8/24(日) 12:00~(1時間弱) ■講師:霊長類研究所附属国際共同先端研究センター 助教 足立幾磨先生(プロフィールはこちら) みなさんいろんなことを「考えて」日々すごしていますよね。では、この「考える」ってどういうことでしょうか?日々当たり前のようにしている行為なので、あまり意識したことはないと思います。 考えるという行為は、おおきくは次の三つの要素を含んでいます。1)目や耳などの感覚を使って情報をとりこむこと、2)記憶している情報などに照らし合わせること、3)1)や2)の結果、状況を予測・判断したり、どのような行動をとるべきかを判断すること。 いずれも、普通にしていたのでは観察することができない、頭の中でおこなわれる情報の処理で、「こころ」の基盤です。 ヒトがいったいどういう風に情報を処理するのか、を知るためには、実験をとおして科学的に調べる必要があります。さらに、どうしてヒトが今もっているような情報の処理の仕方を手に入れたのだろうか、という「こころの進化」を知るためには、ヒト以外の動物と比べる必要があります。ヒトだけを見ていたのでは、ヒトの特徴がわからないからです。霊長類の各種(ヒトも霊長類です)、特に、ヒトにもっとも近縁でヒトと同じヒト科に属しているチンパンジーという種は、大事な研究のパートナーです。今回は、こうした「考える」を科学する研究を、実験の例を交えながら紹介したいと思います。 ■対象年齢:高校生以上 ※対象年齢以外の方でも自由にご参加いただけますが、難易度等は対象年齢に合わせて進行いたします。 |
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※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |