■日時:2014/8/31(日) 12:00~(約30分) ■講師:京都大学霊長類研究所 分子生理研究部門遺伝子情報分野 准教授 今井啓雄先生(プロフィールはこちら) 私たちの身体の表面には、いろいろなセンサーがあります。 目にある光をうけるセンサーで、ものをみます。 鼻の中にある空中のものをとらえるセンサーで、においをかぎます。 舌の上にある水中のものをとらえるセンサーで、味を感じます。 最近、これらのセンサーが身体の内部にもあることがわかってきました。 これまで、身体の外からの情報を受け取ると思われていたセンサーが、身体の中もモニターしていたのです。動物が進化するときに、必要な食べ物や環境をモニターしているのでしょうか? 昨年、私たちは、マーモセットというブラジルにすむサルの盲腸で味覚のセンサーを発見しました。 (詳しくはこちら) マーモセットの仲間は樹液や樹脂を飲み食いして、盲腸で発酵すると言われていますので、この行動と関係があるのかと考えました。しかし、飼育下のマーモセットではこのような行動は観察できませんし、そうすると発酵の様子や盲腸にある味覚センサーの意味もよくわかりません。そこで、ブラジルまで行って、マーモセットの行動を観察して、樹液や発酵後のフンを集めることにしました。 ブラジルまでは丸2日かかりました。英語は通じず、ポルトガル語をがんばって勉強しました。そうして何とか観察してきた様子をお伝えしたいと思います。 ■対象年齢:小学生以上 ※対象年齢以外の方でも自由にご参加いただけますが、難易度等は対象年齢に合わせて進行いたします。 |
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※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |