■日時:2014/9/14(日) 12:00~(45分講演、15分質疑応答) ■講師:京都大学霊長類研究所 社会生態部門 社会進化分野 助教 辻大和先生(プロフィールはこちら) サルの仲間には、チンパンジー、ニホンザル、キツネザルなどたくさんの種がいますが、その中に”リーフモンキー”というグループがいます。リーフモンキーはその名の通り葉っぱ(リーフ)を主な食べ物として暮らすサルたちです。タンクのような大きな胃ぶくろにたくさんのび生物を飼っていて、彼らの力を借りて食べ物を消化するという、牛によく似た体の仕組みをもっています。リーフモンキーの生活に関する研究が行われるようになったのはここ20年のことで、とくにアジアのリーフモンキーについてはまだわからないことが多いです。 私は東南アジアのインドネシアで、リーフモンキーの一種、ジャワルトンの生活を研究をしています。うまれたばかりのアカンボウはオレンジ色ですが、大きくなると全身が真っ黒になります。木から木へ「えいやっ!」と大ジャンプする姿は、なかなか迫力があります。 森の近くに住み込んで、朝から夕方までジャワルトンを追い続けた結果、彼らがとてもグルメであること、群れの仲間がアカンボウを大切にすること、同じ森に暮らす動物とさまざまな関係をもって生活していることなど、面白いことがわかってきました。今回はその中でからみなさんにとっておきの話題を提供したいと思います。私たちフィールドワーカーが調査地で一体どういう生活をしているのかについても、あわせてお話しします。 ■対象年齢:小学生以上 ※対象年齢以外の方でも自由にご参加いただけますが、難易度等は対象年齢に合わせて進行いたします。 |
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※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |