■日時:2015/5/31(日) 12:30~13:15 ■講師:若森参先生 (京都大学霊長類研究所 進化形態分野 博士後期課程) 私たちヒトは霊長類の仲間ですが、ヒトにはなくてサルにあるものはなんでしょうか? その一つがしっぽです。 しかし、ヒト以外にもしっぽのない霊長類はいます。それはヒト上科のゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザルなどです。カニクイザルのように長いしっぽを持つサル、ブタオザルのように中くらいの長さのしっぽを持つサル、ニホンザルのように短いしっぽを持つサル、そしてしっぽのないサル、それらはいったい何が違うのでしょうか? しっぽの付け根には仙骨(せんこつ)という骨があり、しっぽの中には尾椎(びつい)とよばれる骨があります。私は骨格標本を使って、尾椎を計測し比較研究をしています。しっぽの骨はどんなものか想像がつきますか? 体の中心にあるので、左右対称の形をしています。しっぽを上げたり下げたり丸めたりするには、骨はどんな形なっているでしょうか?一体いくつの骨で、しっぽは構成されているのでしょうか? 前半は、マカク属のしっぽの長いサルと短いサルの尾椎の違いをお話します。後半は、実際に骨格標本を間近で見て数種類のサルの尾椎を比べてみましょう。 ■対象年齢:小学生以上 ※対象年齢以外の方でも自由にご参加いただけますが、難易度等は対象年齢に合わせて進行いたします。 |
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※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |