■日時:2016/3/13(日) 12:30~13:15 ■講師:松本卓也先生 ※プロフィールはこちら (京都大学大学院理学研究科 人類進化論研究室 博士後期課程/日本学術振興会 特別研究員) アフリカのタンザニアという国にあるマハレ山塊国立公園(略して「マハレ」)は、1965年から日本の研究チームが50年以上にわたって野生チンパンジーを調査し続けてきた場所です。2011年、そのマハレで、生まれたときから障害のある赤ちゃんが発見されました。野生チンパンジーの間で、重い障害のある赤ちゃんが発見されたのは、世界で初めてのことでした。 さて障害のある赤ちゃんに対して、チンパンジーのお母さんはどのような子育てをしたでしょうか?他のチンパンジーたちはその赤ちゃんに対してどのように接していたでしょうか?今回の日曜サロンでは、重い障害のあるチンパンジーの赤ちゃんの発達と子育てについてお話しします。そして、障害のある人を手助けできるヒトの社会の成り立ちについて、その進化の道すじを考えてみたいと思います。 そのほか、マハレの森の中の様子や、チンパンジー調査を手伝ってくれるトングェ族の人たち、フィールドでの日々の生活なども写真をたっぷり使って紹介したいと思います。人類進化のなぞを解きに、みんなでアフリカの森へ出かけましょう。 ■対象年齢:小学生以上 ※対象年齢以外の方でも自由にご参加いただけますが、難易度等は対象年齢に合わせて進行いたします。 |
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※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |