■日時:2016/6/26(日) 12:30~13:15 ■講師:岡本 宗裕 先生(京都大学霊長類研究所) ヒトからはこれまで約400種の寄生虫が記録されていますが、チンパンジーやニホンザルからは十数種の寄生虫しか見つかっていません。このように数だけみてみると、ヒトは野生のサルよりも深刻な寄生虫の危険にさらされているように感じてしまいます。ヒトとサル、寄生虫にとっていったい何が違うのでしょうか。 また、マラリア症や住血吸虫症などの寄生虫症で、毎年何万人・何十万人という人が命を落としているのは確かです。でも、数ある寄生虫、本当にそんなに怖いものばかりなのでしょうか? 寄生虫にとって、宿主は生活の場ですから、宿主の死はそこに寄生している寄生虫の死を意味します。寄生虫にとって、病原性が高いことは必ずしも良いことではないのです。 今回は、蟯虫を例にしてヒトとサルの寄生虫の由来、病原性、進化などについてお話をしてみたいと思います。 ■対象年齢:小学校以上 ※対象年齢以外の方でも自由にご参加いただけますが、難易度等は対象年齢に合わせて進行いたします。 |
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※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |