■日時:2017/4/30(日) 12:30~13:15 ■講師:石塚 真太郎 先生 (京都大学霊長類研究所・社会進化分野・大学院生) ■内容: みなさんボノボはご存知ですか? ボノボはヒトに最も近縁な動物です。 ボノボなどの大型類人猿の社会を探ることは、私たちの祖先がどのような社会で暮らしていたかを知る上での手がかりになります。 動物の社会を理解する上で、繁殖システムを明らかにすることは重要です。 通常、オトナオスが一頭しかいないような集団で暮らす種では、 それぞれのメスと一頭の核オスが繁殖していることが容易に予測できます。 ところが、ボノボのような集団内にオトナオスが複数いるような種では、 観察しているだけではどの個体が繁殖に関与しているのかわかりません。 それらはDNAを調べることによって初めてわかります。 今回の講演では、私のDNA分析から見えてきたボノボ社会の様子をお話しします。 さらには他の大型類人猿とも比較し、初期人類の社会も推察してみたいと思います。 私たちの祖先がどのような社会を形成していたのか、一緒に考えてみましょう。 ■対象年齢:小学校高学年以上 ※どなたでもご参加いただけますが、難易度等は上記に合わせて進行いたします |
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※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |