■日時:2017/5/28(日) 12:30~13:15 ■講師:西栄美子 先生 (京都大学霊長類研究所・ゲノム進化分野・大学院生) ※プロフィールはこちら ■内容: 皆さんは甘いと聞くと何をイメージしますか? クッキー、ケーキ、アイスクリーム…… 。 これらのお菓子 はショ糖、いわゆる砂糖を多く含んでいるために甘く感じます。 甘味はヒトを含む多くの霊長類にとって「高カロリーな食べ物」であることを知らせる味です。 実はニホンザルも甘味が大好きです。 しかし残念ながら 野生のニホンザルが生息する環境にはショ糖を多く含む食べ物はなかなかありません。 それどころか、彼らが野生で食べているものの多くは葉やドングリなど、私たちがかじっても苦かったり渋かったり するものばかりで、 甘いものはほとんどありません。 ではもしかしたら私たちには甘くないけど、ニホンザルにとっては甘いのでは!? 私たち動物の舌には甘味受容体と呼ばれる甘味を感じるためのタンパク質があります。 このタンパク質の機能には動物種によって違いがあり、その結果として、甘味の感じ方が動物種ごとに異なることがあります。 どうやらニホンザルの甘味受容体の機能も、ヒトと違うようです。 ニホンザルがどんな食べ物に甘味を感じるのか、甘味受容体の機能についてヒトとニホンザルで比較しながら明らかにしていきます。 ■対象年齢:小学校高学年以上 ※どなたでもご参加いただけますが、難易度等は上記に合わせて進行いたします |
![]() ![]() |
※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |