■日時:2018/4/8(日) 12:30~13:15 ■講師: 西村剛先生(京都大学霊長類研究所・系統発生分野・准教授) ※プロフィールはこちら ■内容: 言語は、ヒトにしかありません。 しかし、言語は化石にならないので、今を生きるヒトとサル類の比較から、その起源や進化にせまる研究が行われています。 話しことばは、言語によるコミュニケーションを進める道具の一つです。 「アイウエオ」と言うように、短いあいだにも多く音を連ねるのが特徴です。 声を出したり、やりとりしたりということは、サル類にも広くみられます。 たとえば、東南アジアでくらしているテナガザルは、ひじょうに澄んだ声で朗々と歌います。 ニホンザルは、穏やかな声でかなり頻繁にやりとりします。 南米にすんでいるコモンマーモセットは、耳をつんざくような高く大きな声を出します。 私たちが普段出さないようなそのような音声を作るために、特別なしくみを進化させたのでしょうか。 ヘリウムガスをご存知ですか。私たちがこのガスを吸うと、ドナルドダックのような変な声になります。 では、サルたちが、このガスを吸うと、どんな声になるのでしょう。 その音声の変わり方をしらべると、音声をつくるしくみがわかります。 私たちのヘリウム音声実験からわかったことを紹介します。 |
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※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |