■日時:2018/4/22(日) 12:30~13:15 ■講師: 岸田拓士先生(京都大学野生動物研究センター・特定助教) ※プロフィールはこちら ■内容: イルカやクジラは、サルやウマよりもむしろサメなどとよく似た形をしていますが、魚類ではなく哺乳類に分類されます。 この事実はアリストテレスの時代から知られていましたが、他の哺乳類とかけ離れた姿かたちをしている鯨類がどのようにして登場したのかは、 長い間謎に包まれていました。 陸から海へと移住する途中段階のクジラの祖先はどんな姿をしていたのでしょうか。 また、彼らの姿かたちが劇的に変化していく裏側で、ゲノムにはどのような変化が起きたのでしょうか。 面白いことに、海に住んでいたはずのクジラの祖先の化石は、地球上で最も標高の高い場所――ヒマラヤ周辺からしか見つけることはできません。彼 らはなぜそのような場所にいたのでしょうか。 古生物学と分子生物学という二つの研究分野を融合することで、長い間秘密のヴェールに閉ざされていた鯨類の進化がようやく見えてきました。 演者自身の研究結果も交えて、こうしたクジラの進化に関する最新の知見を紹介します。 |
![]() 陸を歩いていたクジラの祖先 イクチオレステスの頭蓋骨 ![]() マイルカ |
※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |