今回は第50回を記念して、 京都大学霊長類研究所の所長である 湯本先生にご登壇いただきます!! いつもより時間も延長して開催します! ■日時:2018/7/22(日) 12:30~13:30 ■講師: 湯本貴和先生(京都大学霊長類研究所・所長) ※プロフィールはこちら 地球上には、南米、東南アジア、アフリカという3大熱帯雨林のブロックに加え、 ニューギニア、マダカスカルという合計5つの熱帯林があり、それぞれ独自の進化を遂げています。 この5つの熱帯林は、実際には再現実験が不可能である数千万年という時間スケールで、 ほぼ独立して進行してきた「進化の実験場」ともいうべきもので、 相互に比較することによってさまざまなことを教えてくれます。 ゴンドワナ超大陸が5つの熱帯に分かれていった時代は、 現在にみられる被子植物と哺乳類の多様性が生まれてきた時代でもあります。 古い大地・アフリカ、川が物質循環の源・南米、島々の結合と分離・東南アジア、隔絶された島・マダガスカル、有袋類の世界・ニューギニア。 この5つの熱帯の特徴と、そこに住む霊長類(ニューギニアは霊長類がいないという実験といえます)をご紹介するとともに、 現在霊長類の6割が絶滅の危機に瀕していることについてお話しいたします。 |
![]() 東南アジア・マレーシアのボルネオオランウータン(母子) ![]() 南米・ブラジルのキンガオサキ(母子) |
※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |