■日時:2018/9/16(日) 12:30~13:15 ■講師: ホスエ・アレハンドロ先生(京都大学霊長類研究所) 私は飼育下のニホンザルとスローロリスの生活をより豊かにするための研究を行っています。 そのための方法として、飼育環境の改善が彼らの行動やストレスにどのような影響を与えているのかを調べています。 ニホンザルなどのマカク類と呼ばれる霊長類はよく研究されていますが、スローロリスについてはほとんど研究されていません。 両種とも動物園や研究施設で多く飼育されていますが、その飼育環境は非常に単調なもので、科学的な指標による評価はあまりされていません。 そこで、さまざまなストレス指標をもちいて、異なる環境で飼育されているニホンザルとスローロリスを観察しました。 その結果、どのように飼育環境を改善すればよいのかについて、詳しくわかってきました。 より良く動物福祉について理解し、促進することにつながると考えています。こうした研究の実践についてお話しします。 |
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※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |