■日時:2018/10/7(日) 12:30~13:15 ■講師: 糸井川壮大先生(京都大学霊長類研究所・大学院生) ※プロフィールはこちら キツネザルの仲間が世界に何種類いるかご存知でしょうか? なんとアフリカのマダガスカル島にしかいないのにも関わらず、約100種類が生息しているとされています。 私は、キツネザルたちがこれほどまでに多様に進化した背景を、キツネザルたちが感じている「味と匂い」という感覚の側面から研究しています。 「味と匂い」はどちらも環境の情報を入手するために必要不可欠な感覚で、それぞれの動物の生活様式(どんな群れを作るのか、どんなものを食べるのかなど)と密接に関わっています。 そのため、それぞれの動物は固有の味覚や嗅覚を持っていると考えられています。 今回のおはなしでは、モンキーセンターでもおなじみのワオキツネザルを中心に、キツネザルの味覚や嗅覚に関する最新の知見を、私自身のモンキーセンターでの研究結果を交えながら紹介します。 キツネザルたちが「味と匂い」をどのように使って生活しているかに迫ります。 |
![]() ワオキツネザルの匂いづけ(マーキング)行動 |
※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |