■日時:2021/2/21(日) 12:30~13:15 ■講師: 村松明穂先生(京都大学霊長類研究所・研究員) ■内容: 私たちヒトは、社会のなかで他者と関わり合いながら暮らしている動物です。 そして、ヒト以外にも、社会のなかで暮らすたくさんの動物たちがいます。 日本で暮らす私たちにとって身近なサルはニホンザルですが、このニホンザルをふくむ「マカク」と呼ばれているサルたちも、複雑な社会のなかで生きています。 日本モンキーセンターでは、アジア館・アフリカ館・モンキーバレイでマカクが暮らしています。 彼女/彼らはそれぞれどんな社会のなかで生活しているのでしょうか。 アジア館のマカクたちのケージに移動式タッチモニタ装置を取り付け、課題に取り組むとおやつがもらえるという場面でサルたちがどんな行動をみせるのかを観察しました。 種による社会のあり方の違いや、それぞれのグループの中のどんなサルが装置にさわったり問題を解いたりできるのかについてお話しします。 また、今までハトやチンパンジーを1個体ずつ呼んできて実験室の中で課題を解いてもらうという方法で研究してきた私が、 動物園でマカクのグループ全体を対象にするという研究に取り組んで感じた面白さ・難しかったところについてもお話ししたいと思います。 |
![]() ニホンザルでの数字順序課題 ![]() 「1」から順番にさわる ![]() ボンネットモンキーが並んで解く |
※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |