特別展「進化の異端児・有害有毒生物展
   ~忘れないでください!人類にとって有害でも、地球にとっては大切な仲間たちです~」
モンキーセンターに超危険な生物が大集合!
巨大なホホジロザメ、アマゾン最恐のピラニアやカンディール、身近な海の超危険生物などを、生体や標本でご紹介します。
“知らないと殺られる!、、、かもしれません。”

会期:2010年3月20日(土)~9月中旬頃(第一期)
   2010年9月11日(土)~2011年2月28日(月)(第二期)
場所:ビジターセンター 特別展示室
主催:財団法人日本モンキーセンター
後援: 愛知県教育委員会、岐阜県教育委員会、犬山市、犬山市教育委員会
連携協力:生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会
協力:北海道環境生活部環境局自然環境課、秋田県健康環境センター保険衛生部、長野県食品生活衛生課、鹿児島県大島支庁(ハブ対策推進協議会)、八重山福祉保健所、苫前郷土資料館(苫前町公民館 苫前町教育委員会社会教育課)、下関食品衛生協会、独立行政法人国立科学博物館、独立行政法人森林総合研究所、京都大学総合博物館、岐阜県博物館、名和昆虫博物館、財団法人日本蛇族学術研究所、原ハブ屋奄美、野外民俗博物館リトルワールド
■はじめに
美しく、雄大な、母なる大自然・・・。都市生活に疲れた私たちは、人の手の入らない自然環境に癒しを求め、そこに暮らす生き物たちに親近感を抱きます。
 しかし、現実の自然は甘くありません。そこは、生き物たちが生き残りをかけて闘う戦場であり、油断すれば命すら失いかねない危険に満ちているのです。そんな戦場を生き抜くうち、ある生き物は自らの身を守るために、またある生き物は日々の糧を得るために、鋭い棘や牙、強力な毒などの多様な手段を進化させてきました。これらの手段は、必ずしも人間を標的にしたものではありませんが、ひとたび接触すれば人間に害をなす危険な生き物が、身近な自然の中にも数多く存在します。
 危険な生き物たちは、美しい自然のイメージとは対極にあります。しかしかれらもまた紛れもなく自然の一員です。この特別展で、危険な有害・有毒生物たちを通じ、生物多様性の幅広さに思いをめぐらせていただければ幸いです。

以下に、展示生物の一例をご紹介いたします。
なお展示は随時更新をしておりますので、変更する場合もございます。ご了承ください。

■陸の危険動物
◆ガボンアダ―(生体)
赤道アフリカ西側沿岸の密林に棲み、極端に太短い胴体と異様に大きな三角形の頭部はまさにツチノコそのものです。最大で2m、20kg以上にもなり、ヘビ中最大最長の牙は5cmを超えます。その牙が深く刺さり、最大量の出血毒が注がれれば密林からの生還は不可能とされます。
◆ルブロンオオツチグモ Theraphosa blondi(液浸標本)
通称ゴライアスバードイーター。南米ブラジル、ギアナの熱帯雨林に生息する世界最大のクモ。毒はさほど強力ではないが、牙が大きく鋭いので噛まれると大きな裂傷となる。また、身を守るため腹部の刺激毛を足で飛ばす。粘膜に刺激毛が触れると激しい炎症が起こる。攻撃性が高く、小型の爬虫類や小動物も捕食する。足を伸ばすと最大のものでは25cmを越えるものもおり、寿命は20年以上。
◆ダイオウサソリ Pandinus imperator(生体)
アフリカ中部・西部の高温多湿の熱帯雨林に生息。性格はおとなしく、毒性も弱い。しかし、おおきなハサミにはさまれると痛く、血が出ることもある。

■海の危険動物
◆オニダルマオコゼ Synanceia verrucosa(生体)
一見石のように見えるこの魚は、岩場に隠れると見つけられない程の擬態の名手。背ビレには猛毒の棘を持ち、刺されると激痛、腫れ、麻痺、場合によっては呼吸困難で死亡することもある。
◆ハナミノカサゴ Pterois volitans(生体)
長いヒレを広げゆったりと泳ぐ姿が美しい。その美しい背びれには毒棘を持ち、グローブやウエットスーツも突き通す。刺されると激しい痛みとともに患部が腫れあがる。
◆ガンガゼ Diadema setosum(生体)
長い棘を持つウニの仲間で、中央に黄色い袋状の肛門を、その周囲に白い点状の目を持つ。棘の先端には毒があり、刺されると抜けにくく数日痛むが、重篤な症状になることは稀である。

■アマゾンの危険動物
◆ピラニア・ナッテリー Pygocentrus nattereri(生体)
南米のアマゾン川に生息する最もポピュラーなピラニア。下あごから下腹部にかけて赤い。他の魚のヒレの一部を噛み切り、食べてしまう性 がある。
◆ブルーカンディル Cetpsis sp.(生体)
ナマズの仲間で、大挙して人を襲うこともある。時には腹壁を回転しながら食い破り体内に進入後、魚体は死亡し腐敗。そのため腹膜炎などで死亡することもある。仲間に尿道や陰部から進入する小型のタイプもある。
■危険な植物
◆ハナキリン(トウダイグサ科) Euphorbia milii(生体)
マダガスカル原産の多肉植物。乾燥に強く茎には鋭いとげを持つ。幹に傷をつけると白い液体が浸出浸出し、触れると炎症を起こす。
◆チョウセンアサガオ(ナス科) Datura metel(生体)
全体(特に種子と根茎)にスポコラミンなど猛毒アルカロイドを含む。強毒性で知られる 一方で、喘息、鎮痛、沈静など薬理作用の効能は多岐にわたる。
◆オモト(ユリ科) Rohdea japonica(生体)
園芸種として様々な品種がある。古来強心薬や利尿剤として使用されていたが、 使用は非常に危険を伴うものであった。

■危険なきのこ
◆ツキヨタケ(キシメジ科) Omphalotus japonicus(凍結乾燥標本)
特に秋にブナなどの枯れ木に重なり合って発生する。日本の毒キノコの中でも中毒事故が多い種のひとつ。
◆ドクツルタケ(テングタケ科) Amanita virosa(凍結乾燥標本)
夏から秋にかけて針葉樹林・広葉樹林双方に発生する。1本以上食べると、適切な処置を行わない限り3日以内に死亡する。
◆ベニテングタケ(テングタケ科) Amanita muscaria(模型)
夏~秋に針葉樹林・広葉樹林双方に発生する。派手な色合いから、童話の絵本や民芸品などのデザインに利用されてきた。

生物以外にも、古来からの日本人知恵、危険との付き合いに関しても展示します。有害有毒生物を避けるための工夫として、クマ避け用鈴やカウンターアーソルト(クマ撃退用スプレー)などを、また毒を活用したものとして、狩猟のための毒矢(民俗資料)、ふぐの卵巣糠漬け、エラブ粉などを展示しています。また自治体等が作成するポスター等をご提供いただき、キノコの有毒、食用の判断方法や、クマと出あったときの対処、スズメバチや毒虫との付き合いなどについてご紹介しています。
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※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。)

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動物取扱業:公益財団法人日本モンキーセンター 愛知県犬山市大字犬山字官林26番地
業種:展示 動尾第510号 業種:貸出し 動尾第509号 登録:平成19年5月31日 有効:令和9年5月30日 取扱責任者:綿貫宏史朗