日本モンキーセンター 特別展「サルづくし ~大猿二郎コレクション展~」
モンキーセンターの誇る民俗資料「猿二郎コレクション」を一堂に集め、私たちと霊長類の「文化的な」つながりをご紹介します。
会期:2018年10月6日(土)~2019年1月27日(日)
場所:ビジターセンター 特別展示室
主催:公益財団法人日本モンキーセンター
|
 |
■はじめに
日本人にとって、猿は昔からとても身近な存在です。それはニホンザルが日本人の暮らしのすぐ近くに生息していることが大きな理由です。 私たちの日常を改めて見回すと、意外に多くの猿を見つけることができるでしょう。
登録博物館である日本モンキーセンターでは、附属動物園で展示している生きた動物たち以外にも、たくさんの資料を保管しています。 その中の1つが、民俗資料「猿二郎コレクション」です。 現在、5000点弱を数える一大コレクションです。私たちの暮らしと猿とのさまざまな繋がりを見せてくれるユニークな資料をお楽しみください。
■コレクション縁起
モンキーセンターの民俗資料コレクション、その母体となったのは三代目豊澤猿二郎氏が収集したサルグッズのコレクションです。膨大な、そして多種にわたるコレクションがモンキーセンターに1962年に寄贈されました。
|
 |
■祀る ~神様のサル~
古来、奥山と里を行き来する猿は山の神の使いとされてきました。また、庚申信仰と結びついた三猿、馬と馬小屋の安全を願った猿回し、疱瘡除けを願ったサルボボなど、日本人は数多くの願いを猿に込めてきました。
|
 |
■芸術とサル
サルは芸術の題材にもなってきました。細かな筆致でニホンザルを表情豊かに描いた森狙仙、デフォルメされた愛らしい顔が特徴的なテナガザルの牧谿画は代表的な猿画でしょう。浮世絵にもさまざまな場面に猿が登場しています。
|  |
■玩具のサル
日本各地に伝わる郷土人形。そのモチーフに猿が使われることも多くあります。土や木、紙などで作られた素朴な風合いが特色です。ブリキの玩具など最近のおもちゃにもサルがモチーフとされるものがあります。擬人化されたものが多いのは猿の玩具の特徴といえるかもしれません。
|  |