■JMC通信 2009年3月号(通算第9号)

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     J M C 通 信  2009年3月号(通算第9号)

      発行:財団法人日本モンキーセンター
        http://www.j-monkey.jp/

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■目次■----------------------------------------------------

□コラム「死の受け入れ方」主任学芸員 高野智

□ニュース
  ・ゴリラのハナコが死亡しました。
  ・受験・就職活動に!?「絶対落ちない君」絵馬はいかが?
  ・「シニア応援キャンペーン」と「大学生応援キャンペーン」
  ・わくわくミニ動物村の飼育スタッフ(アルバイト)募集中!
  ・ぎふ中日文化センターとの連携講座

□イベント情報
  ・リーキー賞受賞記念 日本モンキーセンター所長 西田利貞
    講演会「チンパンジーと私のアフリカ滞在記」3/29開催!
  ・3/7より、春のイベントが始まりました!
  ・春休みのわくわく体験キャンプ申込受付中
  ・先生のための動物園・博物館活用講座のご案内

□webサイトより
  ・「飼育室」更新中

□編集後記


■コラム「死の受け入れ方」主任学芸員 高野智■--------------

 ニュースでもご案内しておりますが、ニシローランドゴリラのハ
ナコが死亡しました。残されたタロウが時折ハナコを捜すような素
振りをするのを見ると、切ない気持ちになります。タロウにとって
もスタッフにとっても、ハナコの死を受け入れるには時間がかかり
そうです。

 死は理解の難しい現象です。自分以外の人や動物の死を目撃する
ことはあっても、自分で死を経験できるのは1回きりです。しかも
経験したあとで感想を述べることもできませんから、理解できない
のは当然です。
 大人にも理解が難しいのですから、子供にとってはなおさらです。
幼稚園の子供たちに剥製標本を使ってレクチャーをしているときに、
剥製を指して「このおサルさん寝てるの?」「ごはん食べたら元気
になる?」と聞かれて答えに窮することが時々あります。

 そんな理解困難な死というものを何とか受け入れるために、世界
中のほぼすべての民族でそれぞれ独自の葬送儀礼が発達してきたの
でしょう。子供たちも、身近な人の葬送儀礼を経験して死と向き合
うようになっていきます。

 ハナコの遺体は、獣医師による剖検の後、臓器は保存処理を施さ
れ、残りの毛皮、骨、筋肉は未解剖のまま冷凍保存されました。い
ずれ毛皮は剥製標本となり、筋肉はリサーチフェローや私のような
形態学者によって解剖され、最後に骨格標本が作られて保管される
ことになります。
 ゴリラに限らず、日本モンキーセンターで死亡したサルは、原則
としてすべて標本として保存されます。日本モンキーセンターの標
本コレクションは今では世界有数の規模となっており、国内のみな
らず海外の研究者にも利用されています。

 遺体から取り出せる限りの情報を取り出すように努めること。そ
れが私たち研究者にとってのサルたちへの葬送儀礼です。


■ニュース■-----------------------------------------------

●ゴリラのハナコが死亡しました。

すでに新聞等でご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、先月末
の2月25日に、雌のニシローランドゴリラのハナコが永眠いたしま
した。

ハナコは発見時、すでに心拍も呼吸もなく、AEDなどを用いた救命
も試みましたが、再びかえることはかないませんでした。
ほんの少し前まで元気にしていましたので、いわゆる「突然死」に
当たり、享年四十二歳でした。
死因は現在精査中ですが、顕著な心肥大が認められました。

現在、ハナコが暮らしていたアフリカセンターの屋内側観覧通路に、
ハナコの遺影とお花、ハナコの好物だった果物などを供えています。

ハナコはとっても個性的な顔つきで、誰にでも愛されるやさしいゴ
リラでした。職員一同、ハナコがアフリカの家族のもとへかえって、
やすらかに眠ってくれることを祈っています。
永年のお付き合いを頂き、どうもありがとうございました。


●受験・就職活動に!?「絶対落ちない君」絵馬はいかが?

日本モンキーセンターには、動物用ウンテイとしては世界最高、最
長のモンキースクランブルがあります。高さ15m、総延長220mの
このウンテイで難なく暮らしているのが、フクロテナガザルです。

ウンテイから絶対落ちることのないフクロテナガザルにあやかって
(!?)、受験生の皆さんはもちろん、高所で仕事をされる方や株を扱
う方など、落ちてはいけない方のために、『絶対落ちない君』絵馬
を作成しました!

絵馬は1枚1000円、ビジターセンターにて受付しています。
代金と引き換えに「絵馬」と「控え券」をお渡しします。
絵馬は裏面に願い事を書き、モンキースクランブルに設置してある
ワイヤーにお掛けください。
祈願が成就されましたら、次回入園の際、「控え券」と引き換えに
本人様のみ無料でご入園いただけます。祈願成就は自己申告です。

詳しくはこちら→http://www.j-monkey.jp/news/20090223ochinai/


●「シニア応援キャンペーン」と「大学生応援キャンペーン」

この春、シニアの方と大学生の方に、とってもお得な情報です♪

「シニア応援キャンペーン」:60歳以上の方は入園料が半額に!
「大学生応援キャンペーン」:大学生は入園料が1600円→1000円に!
※どちらも、ゲートにて証明書の提示が必要です。


●わくわくミニ動物村の飼育スタッフ(アルバイト)募集中!

飼育スタッフ(アルバイト)を募集中です!
わくわくミニ動物村は、ウサギやモルモットをはじめ、巨大なケヅ
メリクガメやトカゲなどともふれあえる施設です。
そんなわくわくミニ動物村で働いてみませんか?仕事は主に、飼育
業務(給餌、清掃等)と接客業務(受付、お客様へのふれあい指導
等)です。

詳しくはこちら→http://www.j-monkey.jp/help_wanted/


●ぎふ中日文化センターとの連携講座

この春から、ぎふ中日文化センターと連携して全3回の講座を開設
することになりました!! 会場は日本モンキーセンターです。
学芸員や飼育員による講義と、園内ガイドや実習なども予定してお
りますので、ぜひお申込ください。
(お申込は、ぎふ中日文化センター宛にお願いいたします。)

講座名:サルの子育て
開講時間:4月〜6月の毎月第3土曜日 10:00〜11:30
講座内容:
私たちに最も近縁な動物、サル。その子育ての様子から、
私たちヒトの子育てについて考えるとともに、サル類の多様性や進
化について学びます。各回ともに、約60分の講義と約30分の園内ガ
イドや実習を予定しています。
1回目:サルの子育て・ヒトの子育て(赤見理恵)
2回目:サルの赤ちゃんを育てる〜人工保育の経験から(坂口真悟)
3回目:骨から見るサルの出産・子育て(高野智)
受講料:6300円(3回分・入園料込み)
持ち物:歩きやすい服装、双眼鏡があると望ましい

詳しくはこちら→http://www.chunichi-culture.com/gifu/


■イベント情報■--------------------------------------------

●リーキー賞受賞記念 日本モンキーセンター所長 西田利貞
    講演会「チンパンジーと私のアフリカ滞在記」3/29開催!

財団法人日本モンキーセンター所長 西田利貞が、米国リーキー財
団によるリーキー賞と、国際霊長類学会生涯功労賞を受賞いたしま
した。
前者は人類起源に関して学際的なインパクトのあった研究に与えら
れ、後者は霊長類学に貢献のあった研究者に2年に1度与えられる賞
です。いずれも日本人としては最初の授与となります。
リーキー賞の受賞を記念し、日本モンキーセンターで講演会を開催
いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

日時:2009年3月29日(日) 13:30〜14:30
場所:日本モンキーセンター内 ビジターセンター
※事前申込不要。入園料のみでご参加いただけます。
※学生及び60歳以上の方は入園料割引あり!(ニュース欄参照)


●3/7より、春のイベントが始まりました!

この春もイベントが盛りだくさんです♪
おなじみシークレットガイドや紙芝居に加え、この春からの新企画
が、有料だけどじっくり楽しめる限定イベント。例えば、、、

「チンパンジーの気分・ゴリラの気分」
チンパンジーやゴリラの運動場に入って、彼らの気分を味わえます!
※土日祝日開催  ※お一人様500円

「プレミアム・バックヤードツアー」
動物園の獣医師が、普段は見られないバックヤード(動物病院)を
ご案内します!
※日曜日開催(不催行日あり)  ※おとな1000円、こども500円

その他、「ゴリラの飼育体験」「プレミアム・ガイドツアー」など
もあります!
それぞれ参加条件などが異なりますので、詳しくはこちらのページ
でご確認ください。http://www.j-monkey.jp/event/


●春休みの「わくわく体験キャンプ」申込受付中

子どもたちだけの、1泊2日の体験キャンプを開催します。
だれもいない閉園後、開園前の動物園を独占したガイドツアーや、
クイズラリー、森の工作など楽しい体験イベントもいっぱい!
遊園地での乗り放題もあります。

出発日:3/26(木)、4/2(木)(名古屋発)、3/30(月)(三河発)

詳しくは、以下の名鉄観光のサイトで、「日本モンキーパーク」と
検索してください。
http://www.mwt.co.jp/kokunai/chubu/index.shtml


●先生のための博物館・動物園活用講座のご案内

日本モンキーセンターでは、専門知識を持った学芸員が常駐し、
学校団体向けの様々な教育プログラムを実施しています。
学校の先生方に、このようなプログラムを活用していただきたいと、
春休みに活用講座を企画しました。ぜひご参加ください。

日時:2009年3月28日(土) 10:00〜12:30
対象:学校(小学校、中学校、高等学校等)の教職員の方、
   幼稚園、保育園の職員の方、先着50名様
場所:日本モンキーセンター内 ビジターセンター
参加費:無料(入園料も無料となります)

日程:9:30〜    受付開始
   10:00〜10:50 サル学基礎講座・学校と動物園の連携実践
          事例紹介・質疑応答
   10:50〜11:40 学芸員による園内ガイド
   11:50〜12:20 標本庫などのバックヤード見学
   12:20〜12:30 質疑応答等
   12:30    解散

参加方法など詳細は、以下のページをご覧下さい。
http://www.j-monkey.jp/education/


■webサイトより■-------------------------------------------

●「飼育室」更新中!
最近の更新は・・・

vo195「池掃除inリスザルの島」2009/3/6更新
vo194「これが噂の…」2009/2/27更新
vo193「春には…」2009/2/21更新

「飼育室」はこちら→http://www.j-monkey.jp/keeper/


■編集後記■------------------------------------------------

「ハナコちゃん天国にいってね」「タロウくんさみしいね」
去年の秋の遠足で、タロウとハナコに出会った園児さんたちから、
お手紙をいただきました。

ありきたりの言葉ですが、「みんなの心の中で生きている」って、
こういうことかなーと目頭が熱くなりました。
ハナコの一生は幸せだったかどうか、私たちにはわかりませんが、
写真や映像で見るゴリラではなく、目の前で、その大きさや意外な
ほどの器用さ、におい、息づかいまで感じさせてくれました。
ハナコが私たちに残してくれたものはとても大きいと思います。

さて、別れもあれば、新しい出会いもあります。
春はワオキツネザルやヤクニホンザルの出産シーズン。
かわいらしい赤ちゃんたちに今年もたくさん出会えることを願って、
明るくいきましょう!

次号は記念すべき通算第10号です!!
読者限定企画も計画しておりますので、お楽しみに♪(赤)

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発行:財団法人日本モンキーセンター
   〒484-0081 愛知県犬山市犬山官林26
   TEL:0568-61-2327 FAX:0568-62-6823
   URL:http://www.j-monkey.jp ←登録・解除はこちらから
動物取扱業の表示:業種:展示 動尾第510号
登録:平成19年5月31日 有効:平成24年5月30日 取扱責任者:加藤章
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>English

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