■JMC通信 2009年8月号(通算第14号)
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J M C 通 信 2009年8月号(通算第14号)
発行:財団法人日本モンキーセンター
http://www.j-monkey.jp/
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■目次■----------------------------------------------------
□コラム「夏休みの思い出と博物館体験」学芸員 赤見理恵
□ニュース
・チンパンジーのシノが永眠しました
・エリマキキツネザルのメイ、元気に育っています!
・フローズンフルーツの販売開始!
□イベント情報
・特別展「進化のおもちゃ箱 マダガスカル展」開催中!!
・「骨のレプリカをつくろう!」が始まります!
・犬山市の理科の先生方による「サイエンスショー」開催!
・第5回モンキーフォトコンテスト、9月末が〆切です!
□webサイトより
・「飼育室」更新中
□編集後記
■コラム「夏休みの思い出と博物館体験」学芸員 赤見理恵-----
残りわずかとなった夏休み。
みなさん、素敵な思い出はできましたか?
私の子ども時代の夏休みと言えば、やはり「海」。
父親が海釣りにハマッていまして、家族で海まで行き、父親は乗合
船で沖合いへ。母親と子どもたちは夕方まで海辺で泳いだり磯遊び
をしたりして過ごすのが夏の恒例のすごし方でした。海の中は魅力
的なモノでいっぱいです。魚や貝などを必死に採っては、姉妹で自
慢し合っていました。
いつも訪れていた真鶴の岩港には、「遠藤貝類博物館」という小
さな私設博物館があります。私たちが通っていた頃には1階の一角
に釣りエサや日用品、パンなどを扱う小さなお店も併設していたの
で、お昼のパンを買いにいくついでに、海で採った自慢の貝を見て
もらうのが常でした。
自分が採集した貝に、名前がついて、生きていた頃にどんな姿だ
ったかを教えてもらえるというのは、子供心にとてもうれしいこと
でした。タカラガイは生きている時は膜のような体が貝殻を半分く
らい包んでいるという話に、想像を膨らませワクワクしたのを覚え
ています。館長さんはとてもやさしく楽しい方で、子どもだった私
たちの話に耳を傾け、大切な標本を出して見せてくれました。
今、私は日本モンキーセンターという博物館で学芸員をしている
わけですが、ふと思い返してみると、子どもの頃の、こんな博物館
体験が影響しているのかなー、なんて懐かしく思い出されます。
みなさんも素敵な夏の思い出、作ってくださいね。
■ニュース■-----------------------------------------------
●チンパンジーのシノが永眠しました
七月十四日朝、チンパンジーのシノ(雌)が永眠しました。
いつもどおりに元気でおりましたが、夜間に発作を起こし、誤嚥に
より死亡しました。享年十四歳でした。シノは生後十ヶ月の時から
脳に障害を受け、右半身麻痺での生活を送ってきましたが、群れの
仲間達と共に暮らすこともできました。十四年はチンパンジーとし
ては短い生涯でしたが、シノは、生きる勇気と希望を私たちに与え
てくれました。
永年のお付き合いを頂き、ありがとうございました。
●エリマキキツネザルのメイ、元気に育っています!
5月号と6月号でお伝えしたエリマキキツネザルの双子の赤ちゃんの
続報をお知らせします!
双子のうち、生まれたときから少し小さかったオスの赤ちゃんは、
残念ながら亡くなってしまいました。でも、メスの赤ちゃんは元気
に育っています!
春に募集していた「サルの赤ちゃん名づけ親権」にお申込いただい
た方に「メイ」というかわいらしい名前をつけていただき、飼育員
やお客様からの愛情をうけて、急激に大きくなっています!生まれ
たときの体重は93gでしたが、今では約1kgにまで成長しました。
メイは、健康のために運動や日光浴をしなくてはいけません。そん
な様子をシークレットガイドとしてお客様にご覧いただいています。
シークレットガイドは、直前の放送で場所と時間をお知らせする、
神出鬼没のガイドです。園内で放送がかかったら、ぜひ耳を澄まし
てみてくださいね。
●フローズンフルーツの販売開始!
まだまだ暑い日が続きます。
サルたちを見ながら冷たいフルーツに舌鼓、なんていかが?
モンキーセンターでは、夏限定でオリジナルブレンドのフローズン
フルーツを企画し、販売しています。飼育員や学芸員が時間を作っ
て販売していますので、販売日時は不定期。土日の午後を中心に時
間限定で、Waoランドの前の広場で販売しています。
お値段は、8種類のフルーツとマシュマロが入って、1カップ400円。
販売している様子を見かけたら、ぜひ試してみてくださいね!
■イベント情報■--------------------------------------------
●特別展「進化のおもちゃ箱 マダガスカル展」開催中!
巨大なバオバプの木、キツネザルやカメレオンなど摩訶不思議な動
物たち、そして、かつて闊歩していた巨鳥・エピオルニス。アフリ
カ大陸の南東に浮かぶマダガスカル島は、独自の進化を遂げた動植
物の宝庫です。
この特別展では、マダガスカルの生物たちの不思議に迫ります。
会期:〜2010年1月11日(月・祝) →好評につき会期延長!
場所:ビジターセンター内 特別展示室
主催:財団法人日本モンキーセンター
後援:マダガスカル大使館、愛知県教育委員会、岐阜県教育委員会、
犬山市、犬山市教育委員会、マダガスカル航空、名古屋鉄道株式会
社
●「骨のレプリカをつくろう!」が始まります!
夏休みの自由研究にはもってこいの企画が、夏休み後半からスター
トしました!
サルの骨格標本からとった型を使って、石膏でレプリカ標本を作り
ます。種名、学名、標本番号などを記した標本ラベルも一緒に作っ
て添付します。学芸員が指導しますので、標本にまつわる様々な話
を聞けるチャンスです!
日時:8/17(月)〜8/31(月)の平日(火曜日を除く)13:30〜
場所:ビジターセンターホール ※材料費1つ100円、※先着20名様
●犬山市の理科の先生方による「サイエンスショー」開催!
モンキーセンター初企画!!
地元・犬山市の理科の先生方にご協力いただき、科学の不思議に迫
る「サイエンスショー」を開催します!
内容はヒミツですが、「バチッ」としたり「もわ〜っ」としたり、
楽しくてびっくりすること間違いなしです。
日時:8/22(土)、8/29(土) 14:00〜と15:30〜の2回開催
場所:ビジターセンター内ホール
入園料のみでご参加いただけます!
●第5回モンキーフォトコンテスト、9月末が〆切です!
モンキーフォトコンテストは、財団法人日本モンキーセンターが主
催するフォトコンテストです。
動物をテーマとした作品を広く募集しています。
「サルじゃなくてもいいの?」・・・動物ならなんでもOKです!
「園内の写真じゃなくてもいいの?」
・・・他の動物園やペット、野生動物等でもOKです!
募集部門は、フイルムカメラ部門、デジタルカメラ部門、小中学生
部門の3部門。郵送、持参、Webサイトの応募フォームからご応募い
ただけます。
応募方法や条件など詳しくは↓
http://www.j-monkey.jp/photo.html
■webサイトより■-------------------------------------------
●「飼育室」更新中!
最近の更新は・・・
vo222「向日葵」2009/8/18更新
vo221「夏の主役!」2009/8/12更新
vo220「梅雨明け!」2009/8/5更新
「飼育室」はこちら→http://www.j-monkey.jp/keeper/
■編集後記■------------------------------------------------
JMC通信の原稿を書いている今日は、東京から子どもたちが集まる
「日本モンキーセンター スーパーサマースクール」の最終日。
東京からはるばる犬山まで来てくれた子どもたちに、その動機を聞
くのが、いつもとても楽しみです。
私 「どうして今回参加したの?」
Aさん「Bさんに誘われたから。同じマンションに住んでるの。
動物はあんまり好きじゃなかったけど、結構好きになったよ!」
Bさん「私が誘ったの!動物園で飼育係とか獣医さんになりたいの!」
私 「飼育係や獣医師になるなら、ちゃんと勉強しなきゃね。」
Bさん「うん。他の動物園の人にもそう言われて、けっこう勉強
がんばってるんだよ。」
うーん、夢があるっていいですね〜(T^T)
夜遅くまで子どもたちと過ごして体はクタクタですが、気持ち的に
は元気をもらった気がします。(赤)
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発行:財団法人日本モンキーセンター
〒484-0081 愛知県犬山市犬山官林26
TEL:0568-61-2327 FAX:0568-62-6823
URL:http://www.j-monkey.jp ←登録・解除はこちらから
動物取扱業の表示:業種:展示 動尾第510号
登録:平成19年5月31日 有効:平成24年5月30日 取扱責任者:加藤章
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