■JMC通信 2013年11月号(通算第65号)

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 JMC通信 2013年11月号(通算第65号)  財団法人日本モンキーセンター

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■目次■----------------------------------------------------------------

□コラム 小学2年生と「どうぶつ園のじゅうい」獣医師 木村直人

□ニュース
  ・チンパンジーのナオコが死亡しました
  ・タラポアン2頭が来園!
  ・まもなくストーブにあたります

□イベント情報
  ・12/7(土)-8(日) 第58回プリマーテス研究会 開催!
    「類人猿のいる風景:フィールドでの研究と保全へのとりくみ」
  ・秋ならではのイベント、開催♪
  ・おしごと体験 今後のメニューは・・・

□教員&団体指導者向け情報
  ・教員研修会を受け入れています

□webサイトより
  ・「飼育室」更新中!

□編集後記


■コラム「小学2年生と「どうぶつ園のじゅうい」」 獣医師 木村直人-------

小学2年生の国語の教科書(光村図書出版)に、「どうぶつ園のじゅうい」とい
う読み物があります。よこはま動物園ズーラシアにお勤めの植田美弥先生の書か
れた文章で、動物園獣医師の一日がわかりやすく解説されています。「どうぶつ
園のじゅうい」は上巻最後の単元ですので、学校では9月に学ぶ機会が訪れます。
ちょうど、秋の遠足シーズンと重なることからこのテーマでのレクチャーを希望
される学校が増えており、本年度は先週までに15校約1,180名をお受けしました。

学校からいただく発展的な質疑応答リストで多いのは、「獣医の仕事の中でうれ
しいことは何か?つらいことは何か?」です。よく聞かれる質問ですが、日々の
多忙な獣医業務においては、つらさを引きずることの方が多くてうれしいことは
わずか一瞬でしか無いのが常です。引きずることといえば、特に長い時間を共に
過ごした仲間(サル)が亡くなったりすると、悲しむ間もなく冷徹に病理解剖を
しないといけませんし、解剖記録を書き終えた後にはしばらく誰とも話をしたく
なくなるほど凹みます。しかし、ここは小学2年生。「動物の死や解剖のことは
触れないでほしい」とおっしゃる先生もおみえになり、その場合には答える方も
極めて慎重になります。

また、「どうして動物園の獣医になったのか?」といったやはり答えづらい質問
もあります。「動物が好きだから」と言ってしまえば簡単ですが、コトはそんな
に単純ではありません。動物園獣医師の定義から話始めて(いたしませんが)、
私個人の動物観まで吐露しないと(少しだけいたしますが)、おそらく真の答え
にはならない。そもそもこの質問の裏には、こうして教科書の題材にもなってい
ることから、獣医の職域において動物園獣医師というのが大きなシェアをもって
いるのではないか?といった思い込みや誤解が潜んでいるように思います。

動物園獣医師はニッチな職業です。農水省統計で全国の獣医師数はおよそ38,000
名。動物園数とそこで働く獣医師数はというと、日本動物園水族館協会加盟で86
園、約260名です。全体の1%にも満たないことをお話すると先生方の多くは驚か
れます。

レクチャーを聞いてくれた子どもたちは、受講後発行された学習証明書を持って、
家族で後日再来園してくれます。園内で再会すると「あのとき おはなし きか
せてくれて ありがとう」って声を掛けてもらえることがあり、「どうぶつ園の
じゅうい」としては、とてもうれしくなります。こちらのうれしさはこうして誰
かに聞いてもらいたくなる、ずっと余韻引くうれしさです。


■ニュース■------------------------------------------------------------

●チンパンジーのナオコが死亡しました

11/29(火)、チンパンジーのナオコが死亡しました。死因は頭蓋内出血。前日ま
でいつも通り元気にしており、急な出来事でした。ナオコは少し銀色がかった毛
色やくいしんぼうな性格、なぜか二足歩行でよく歩くことなど、個性豊かなチン
パンジーで、スタッフからもお客様からも愛されていました。
ビジターセンター前の芝生には、日展会友作家の亀淵元昭氏作品「ヒト科 チン
パンジー ナオコ」があります。知っている人が見ればモデルがナオコであるこ
とがすぐにわかる作品ですので、毎朝、こちらのナオコに「おはよう」と言って
います。


●タラポアン2頭が来園!

9/27(金)、タラポアンのアトム♂とウラン♀が来園しました。モンキーセンター
には兄妹のタラポアンがいましたので、兄妹を分け、2ペアになるようにお見合
いと同居を進めてきました。現在、バース♂とウラン♀のペアをアフリカ館にて
ご覧いただけます。希少なサルですので、繁殖につながるよう願っています。


●まもなくストーブにあたります

新・冬の風物詩「ストーブにあたるサル」が間もなくスタートします。寒さが苦
手なワオキツネザルのために、Waoランドにストーブを設置します。晴れの日
は太陽に向かって両手を広げ日光浴するワオキツネザルですが、曇りの日はストー
ブに向かって同じポーズをします。ストーブ設置は11月末ごろを予定しています。

なお、冬の風物詩「たき火にあたるサル」は例年どおり冬至となる12/22にスター
トいたします。こちらもお楽しみに!


■イベント情報■--------------------------------------------------------

●12/7(土)-8(日) 第58回プリマーテス研究会 開催!
   「類人猿のいる風景:フィールドでの研究と保全へのとりくみ」

類人猿を対象としたフィールドワークから彼らの生態について多くのことが明ら
かになってきました。しかし、生息状況に目を向けると、さまざまな問題にさら
されています。人間の活動が原因です。
類人猿たちはどのようにくらしているのでしょうか。世界各地での研究活動、保
全活動のようすを知り、私たちに何ができるのか、考える場になればと思います。

日時:2013年12月7日(土)・8日(日)
場所:日本モンキーセンター内 ビジターセンター
参加費:一般1,000円、学生500円
懇親会費:3,000円

プログラムや参加申込方法など詳細はこちらから
http://bit.ly/osarusan


●秋ならではのイベント、開催♪
 ◆葉っぱ図鑑:11/23(土)、24(日)
 ◆どんぐりをさがしてくらべてみよう:11/30(土)、12/1 (日)
詳しくは→http://www.j-monkey.jp/event/index.html#autumn


●おしごと体験 今後のメニューは・・・
 ◆リスザルのおやつ作り体験
    11/23(土)、24(日)
 ◆ワオキツネザルのおやつ作り体験
    11/30(土)、12/1(日)、7(土)※ライトVer.、8(日)※ライトVer.
参加費など詳しくは→http://www.j-monkey.jp/event/index.html#job


■教員&団体指導者向け情報■--------------------------------------------

●教員研修会を受け入れています

モンキーセンターでは教員研修会を主催するだけでなく、先生方が開催される様
々な研修会のお手伝いもしています。霊長類の多様性や環境問題について、動物
園の活用方法について、学校飼育動物についてなど、様々なテーマで研修をして
いただけます。冬休みや春休みの研修会に、ぜひご相談ください。
過去の研修会のテーマをこちらに掲載しておりますので、参考にしてください↓
http://www.j-monkey.jp/education/


■webサイトより■-------------------------------------------------------

●「飼育室」更新中!

vo437「この夏出会った動物たち」2013/11/15更新
vo436「シロテテナガザルの赤ちゃん」2013/11/8更新
vo435「金色赤ちゃん成長記録3」2013/11/2更新
vo434「クモ」2013/10/24更新
vo433「落ち葉」2013/10/16更新
「飼育室」はこちら→http://www.j-monkey.jp/keeper/


■編集後記■------------------------------------------------------------

先日、小学校に標本を持って出張授業に行ってきました。小学5年生理科「ヒト
のたんじょう」の発展学習で、ニホンザルの妊娠子宮と胎児のプラスティネーシ
ョン標本を観察してもらいました。やはり本物の力は違います。「胎盤って平べっ
たい」「へその緒がねじれた感じ」「ぼく生まれるとき首にへその緒がまきつい
てた!」・・・いろいろな感想が出ました。本物の持つ力を実感した、貴重な時
間でした(赤)

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発行:財団法人日本モンキーセンター
〒484-0081 愛知県犬山市犬山官林26 TEL:0568-61-2327 FAX:0568-62-6823
URL:http://www.j-monkey.jp ←登録・解除はこちらから
Facebook:https://www.facebook.com/japanmonkeycentre

動物取扱業の表示:財団法人日本モンキーセンター
愛知県犬山市大字犬山字官林26番地 業種:展示 動尾第510号
登録:平成19年5月31日 有効:平成29年5月30日 取扱責任者:加藤章
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>English

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