■新JMC通信 2014年7月号(通算第4号)
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公益財団法人日本モンキーセンターからのお知らせ(新JMC通信)
2014年7月号(通算第4号)
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■目次■----------------------------------------------------------------
□コラム「霊長類学の原点を訪ねて」 学術部研究教育室 室長 高野智
□ニュース
・幸島研修に加え、熊本研修もスタート!
・フサオマキザルに赤ちゃん誕生!
・飼育環境の改善に取り組んでいます
・8月の休園日と営業時間について
□イベント情報
・第10回モンキーセンターアニマルフォトコンテスト 募集開始!
・特別展「モンキーセンター・コレクション 〜博物館を支えるモノ〜」
7/19(土)オープン!!
・「京大モンキー日曜サロン」8/3(日)初回開催決定!
・夏休み1日飼育員体験&1日霊長類学入門 開催決定!
・夏休みに今年もサイエンスショー開催!
・おしごと体験 今後のメニューは・・・
□教員&団体指導者向け情報
・秋の校外学習の予約が、どんどん入っています!
□webサイトより
・TOPページにカレンダー設置
・「飼育室」更新中!
□編集後記
■コラム「霊長類学の原点を訪ねて」 学術部研究教育室 室長 高野智------
想像してみてください。1日中ウマの群れを追いかけて行動を観察するのと、
サルで同じことをするのと、あなたにとってどちらが面白いですか?
レクチャーの時に、子どもたちに質問してみることがあります。
ほとんどがサルの方が面白いと答え、ウマの方がいいという声はごく少数です。
日本の霊長類研究の先駆けとなった今西錦司先生は、宮崎県の都井岬で半野生馬
の調査中にニホンザルの群れに出会い、霊長類の研究を決意したといいます。
冒頭の問いはこれを模したもので、レクチャーではこの後に霊長類研究の面白さ
を語ることになるのですが、このほど、私自身が霊長類研究の始まりを追体験す
る機会に恵まれました。
今月初頭、京都大学霊長類学ワイルドライフサイエンスリーディング大学院と
京都大学野生動物研究センターのご協力のもと、生息地研修として宮崎県の幸島
と都井岬へ赴きました。亜熱帯の植物が茂る幸島でサルたちを見ながら、イモ洗
い行動をはじめとする先人たちの輝かしい研究成果に思いをはせると、感慨深い
ものがありました。
そして、都井岬。海を見下ろす丘の上で、ウマたちは静かにひたすら草を食んで
いました。騒々しいニホンザルとは対照的です。その姿を見ながら冒頭の問いに
戻り、私自身はニホンザルの研究が始まった理由を深く納得したのでした。
もちろん、人によって感じることは違うでしょう。都井岬ビジターセンターの研
究員は、今西錦司の心変わりが分かったという私に対してウマの魅力を熱く語っ
てくれました。しかし、いずれにせよ本物を見なければその感慨も湧いてくるこ
とがない。百聞は一見にしかずということを再認識したという点でも、今回の研
修は得がたい体験になりました。
今後は、よりいっそうの実感をもって霊長類の魅力を語ることができそうです。
■ニュース■------------------------------------------------------------
●幸島研修に加え、熊本研修もスタート!
日本の霊長類学発祥の地である幸島での研修(コラム参照)に引き続き、
京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリでの研修も始まりました!
熊本サンクチュアリでは現在、天草の海を見下ろす高台の広々とした施設で
チンパンジー59頭、ボノボ6頭が暮らしており、工夫された飼育管理方法や、
スタッフの皆さんの情熱に触れ、充実した研修となりました。
詳しくは→http://www.j-monkey.jp/news/index.html#20140703_kumasan
●フサオマキザルに赤ちゃん誕生!
6/29(日)にマグ♀が、7/1(火)にブリトニー♀が、相次いで出産しました!
ブリトニーはベテラン母さんですが、マグは昨年、一昨年と死産だったので、
スタッフみんなで子育てを応援しています。
南米館屋外の放飼場で、そっと観察してみてください。
写真はこちら→http://www.j-monkey.jp/news/index.html#20140717_cebus
Webサル図鑑のフサオマキザルはこちら↓
http://www.j-monkey.jp/encyclopedia/Cebidae/Cebus/Cebus.html#C_apella
●飼育環境の改善に取り組んでいます
たくさんの枝や消防ホース、、、
最近、動物たちの暮らす空間にいろいろなものが追加されています。
これらは、限られた空間でくらす動物たちに少しでも楽しんでもらったり、
いろいろな行動ができるようにと、飼育員が工夫して設置しているものです。
写真はこちら→http://www.j-monkey.jp/news/index.html#20140717_enrich
●8月中の休園日と営業時間について
8月中の休園日:8/5(火)、19(火)、26(火)の3日間のみ
営業時間:10:00〜17:00
※昨年度と異なりますので、ご注意ください。
■イベント情報■--------------------------------------------------------
●第10回モンキーセンターアニマルフォトコンテスト 募集開始!
動物をテーマとした写真を大募集!園外の写真やサル以外の写真でもOKです!
募集期間:2014/7/1(火)〜9/30(火)
表彰式:2014/11/3(文化の日)
詳しくは→hhttp://www.j-monkey.jp/photo/2014/
●特別展「モンキーセンター・コレクション 〜博物館を支えるモノ〜」
7/19(土) オープン!
モンキーセンターには、様々な角度からサルを知るための資料が多数保管されて
います。この特別展では、普段は標本室に保管されている生物学資料、民俗資料
など多様な資料を、資料にまつわる博物館の活動と共にご紹介します。
会期:2014/7/19(土)〜8/31(日)
場所:ビジターセンター 特別展示室
●「京大モンキー日曜サロン」8/3(日)初回開催決定!
8月より新たなイベントが始まります!!
京都大学霊長類研究所の研究者(やその卵)に、研究内容をわかりやすく紹介し
ていただきます。参加費無料&事前申込不要です♪
第1回京大モンキー日曜サロン 「染色体(せんしょくたい)と遊ぼう」
講師:平井啓久(京大霊長類研究所教授・所長)
詳しくは→http://www.j-monkey.jp/event/salon/
●夏休み1日飼育員体験&1日霊長類学入門 開催決定!
夏休み、丸1日かけてJMCで学んでみませんか?
飼育員の仕事を体験しながら学ぶ「1日飼育員体験」と、
実習も交えながら霊長類学を学ぶ「1日霊長類学入門」の2つを企画しました。
「1日飼育員体験」・・・・8/7(木)、8(金)に開催。対象は小学3〜6年生
詳しくは→http://www.j-monkey.jp/event/camp/2014summer/
「1日霊長類学入門」・・・8/25(月)に開催。対象は小学4年生〜中学生
●夏休みに今年もサイエンスショー開催!
今年も理科の先生方にご協力いただきサイエンスショーを開催します!!
日程:8/24(日)、8/31(日)ほか
場所:ビジターセンター ホールなど
●おしごと体験 今後のメニューは・・・
◆リスザルのおやつ作り体験:7/19(土)、21(月・祝)
◆飼料体験:7/20(日)
◆葉っぱ集め体験:7/26(土)、27(日)
参加費など詳しくは→http://www.j-monkey.jp/event/index.html#job
■教員&団体指導者向け情報■--------------------------------------------
●秋の校外学習の予約が、どんどん入っています!
秋の校外学習に向け、レクチャーやガイド、KIDSZOOなどの利用予約が
ここ1ヵ月ほどで次々と入っています!
夏休みの下見の前に、お早目に電話にて仮予約をされることをおススメします!
予約状況の確認は、Webサイトのカレンダーをご利用ください。
■webサイトより■-------------------------------------------------------
●TOPページにカレンダー設置 http://www.j-monkey.jp/
休園日や動物園イベントの開催日はもちろん、出張授業や団体予約状況なども
随時更新しています。ぜひご活用ください!
●「飼育室」更新! http://www.j-monkey.jp/keeper/
vo469「刈りました」2014/7/14更新
vo468「ナマケモノ」2014/7/6更新
vo467「金色赤ちゃん成長記録6」2014/7/1更新
vo466「はじめまして」2014/6/22更新
■編集後記■------------------------------------------------------------
Webサイトのカレンダー、もうご覧いただけましたか!?
「おしごと体験の開催予定がわかりにくい!」というお声をいただいていて、
なんとか便利なカレンダー表示ができないかと四苦八苦した結果です。
でも作ってみると、実はスタッフが一番使ってたりして(笑)。
あやうく、プライベートの予定まで入力しそうになりました。危ない危ない(赤)
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発行:公益財団法人日本モンキーセンター
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