みなさんは「ワイルドライフマネジメント」という言葉を耳にしたことはありますか? 日本語では「野生動物管理(あるいは保護管理)」などと訳され、近年注目を集めている分野です。 例えば、クマやニホンザルが市街地に出没したニュースを最近よく目にする方が多いのではないでしょうか。 そういうことが起こったらどうするのか、起こらないようにするにはどうしたらよいのかを考えるのが「野生動物管理」になります。 では、「具体的にはどんなことをしているの?」、「保護とは何が違うの?」、「その分野で獣医の人って何をしているの?」なんて疑問が湧いてくるかもしれません。 そんな疑問にニホンザルの生態と管理、そして獣医の視点も交えながらお答えする45分間にしたいと思います。 身近なようで意外と知らない野生動物管理と野生のニホンザルの世界を、ぜひお楽しみください。 |
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動物園で、同じ場所で2種以上の動物を同居させて飼育展示することを「混合展示」といいます。
霊長類の混合展示は、日本の動物園ではあまり多く見られませんが、海外ではたくさんの事例があります。
今回のミュージアムトークでは2023年に海外研修として訪問したヨーロッパの動物園11箇所での調査結果を中心に、
霊長類のさまざまな混合展示についてご紹介したいと思います。 (今回の内容は2/4に開催した第68回プリマーテス研究会で発表した内容をベースにしています) |
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2月14日、世間はバレンタインデーとしてにぎわいますが、同時にチンパンジーと同じく私たちともっとも近縁な現生種であるボノボについて改めて考えてみる「世界ボノボの日 World Bonobo Day」でもあります。じつはバレンタインデー「だから」2月14日が世界ボノボの日に選ばれました。なぜバレンタインデーが世界ボノボの日なのか、そして2015年から続けてきたコンゴ民主共和国での野生ボノボの調査で見てきた、ボノボと人との関係についてご紹介します。 |
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「土の竜」と書いてモグラ。ほとんど姿を目にすることはありませんが、身近なところにいる動物です。もちろん日本モンキーセンターの敷地内にもモグラは生息しています。 モグラのなかま(モグラ科)はユーラシアと北米から約60種が知られています。日本にはそのうちの8種が生息していて、しかもすべてが日本固有種です。地下の限られた資源をめぐる種間競争により、狭い日本列島内でのモグラの分布は複雑になっています。 今回はモグラの分布をめぐるトピックから、モグラの世界の一端をご紹介します。 |
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古来、中国では動物の化石を“竜の骨”として珍重し、漢方薬として利用してきました。霊長類の化石も例外ではありません。絶滅した大型ヒト上科、ギガントピテクスが発見されたのは香港の漢方薬店です。「北京原人」として知られる人類化石は、北京市郊外の周口店にある「竜骨山」で発掘されています。 そして、人類のユニークな特徴といえば、体幹を直立させて2本の後ろあしで“立つ”こと(直立二足歩行)。 というわけで、今回のトークでは“辰年”にちなみ、竜骨(=化石)の研究を通して人類学が解き明かしてきた“立つ”ことの歴史を概観してみたいと思います。 |
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写真撮影技術は、野生動物の研究者にとって重要な調査スキルのひとつです。特に、学術的・資料的な価値をそなえた記録写真の撮影は、芸術写真とは大きく異なります。 今回のミュージアムトークでは、記録写真は一体どのように撮影するのか、どんなことに気をつけたらいいのかについて、写真撮影が趣味のフィールドワーカー・豊田が解説します。 |
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霊長類(サルのなかま)は哺乳類の中にたくさんあるグループのひとつです。では、サルのなかまをほかの哺乳類と区別できるのはどうしてでしょう? サルのなかまに共通していて、ほかの動物には見られない特徴を見つければ、きっとその特徴が「サルらしさ」と関係しているに違いありません。サルのなかまの「サルらしさ」は、骨格のどこに現れているのでしょうか。実際に骨格標本を観察しながらいっしょに探してみましょう。 ※実物の骨格標本を観察しながらトークを進めます。オンラインではなく、現地での参加を推奨します。 |
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「サルを知ることはヒトを知ること」 ヒトを知るためには、ヒトと近縁な霊長類を研究し、比較することが重要な手法です。ではサルを知るためにはどうしたらいいのでしょう。同じようにして、霊長類と近縁な動物と比較することが1つの方法になります。そのためには霊長類と近縁な動物が何かがわからないといけません。 今回のミュージアムトークでは、哺乳類の進化史、そして霊長類と近縁なグループをご紹介していきます。 |
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一年前、2022年7月にオーストリアのウィーンを中心に、久々の海外遠征に行ってきました。現存する動物園のなかで世界最古といわれるシェーンブルン動物園(ウィーン)をはじめ、いくつかの動物園や博物館を訪問してきましたので、今回のミュージアムトークではスライドショー形式でそれらのようすをご紹介したいと思います。 長い歴史のある動物園が現在どのような姿になっており、これからどのようになっていくのか。日本の動物園との比較も交えつつ、一緒に考えてみませんか。 |
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緑豊かな日本モンキーセンターの周囲には、野生動物もたくさん生息しています。特に哺乳類は日中見かけることは稀ですが、夜間も動物の動きに反応して撮影する「センサーカメラ」を仕掛けておくと、キツネ、タヌキ、ハクビシン、イノシシなど、いろいろな動物が写ります。 2008年度より日本モンキーセンター内に「哺乳類調査グループ」を立ち上げ、環境省がおこなう「モニタリングサイト1000里地調査」の一般サイトとして、センサーカメラを利用した中大型哺乳類調査をおこなってきました。15年間で撮影される動物はどのように変化してきたのでしょう?今回は15年間の変遷を、ベストショットを交えつつご紹介いたします。 |
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2023年4月1日に「新アフリカ館 原野と森の家」がグランドオープンしました。 新アフリカ館に引っ越したアビシニアコロブス、パタスモンキー、マンドリル、マントヒヒは、みんなオナガザル科の霊長類です。 オナガザル科は現生の霊長類の中で、もっとも多数の種を擁するグループです。生息域も広く、アフリカ大陸とアジアに広く分布しています。ヒトさえいなければ、オナガザル科は霊長類の中で現在いちばん成功しているグループと言っても過言ではないでしょう。 でも、オナガザル科の霊長類がいつ、どこで誕生し、どのように多様化して分布を広げてきたのか、一般にはあまり知られていないかもしれません。今回のトークでは、オナガザル科の霊長類の来し方と現在について、まとめてみたいと思います。 |
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フィールドワークでの宴席。それは単に調査の疲れを吹き飛ばし英気を養うためだけのものではありません。調査に関係する人たちが出会い、調査の成功に向けて足並みを揃える集まりでもあります。とはいえ出身が異なる人が宴席で出会えばいろいろなことが起こるもの。 今回のミュージアムトークはいつもと趣向を変えて、4人のキュレーターがフィールドワークでの宴にまつわるあれこれを語ります。 ※第50回のみ、Youtube公式チャンネルでどなたでもオンライン視聴可能です。 ※アーカイブは残しません。 |
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2015年から続いていたコンゴ民主共和国での野生ボノボの調査は、新型コロナウイルスの影響により中断していました。 今年8月、ようやく3年ぶりに調査に行ってきました。現在のボノボの様子、3年間の変化、 そして現地で進められているエコツアーの課題などを、動画を交えてご紹介したいと思います。 |
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毎年10月24日は「国際テナガザルの日」です。小型類人猿ともよばれるテナガザル類にはおよそ20種類が知られています。いずれも東南アジアを中心とした熱帯の森にくらしていますが、環境破壊や密猟などにより、すべてのテナガザルに絶滅のおそれがあります。 今回のミュージアムトークでは、国際テナガザルの日を記念して、これまでに日本にやってきたテナガザルたちや、海外の動物園で出会ったテナガザルたちについて、思いつくままにお話ししたいと思います。 |
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エコツーリズムは、ヒガシゴリラの生息地保全や現地住民への利益供与、現地の動物相や植物相の保護に大きく寄与します。
しかし観光客がゴリラに近づきすぎると、ゴリラはストレスを感じ、感染症が移るリスクも高くなる可能性があり、動物と観光客ともに危険な状況に置かれることになります。
そのため、いま緊急の課題となっている持続可能なエコツーリズムのあり方の検討とその評価について、お話しします。 Ecotourism pays a great contribution to the conservation of mountain gorilla habitat, providing several benefits for the local communities and preserving the local fauna and flora. Hence, assessing the sustainability of ecotourism is needed and urgent. Tourists approaching gorillas too much may stress animals and increase the risk for disease transmission, putting the animals and themselves at risk. ※本講演は英語でおこなわれますが、適宜通訳をはさみます。 |
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種のレベルで見れば、動物の骨にはその種の進化の歴史が刻まれてます。では個体のレベルで見るとどうでしょう。成長・発達の段階や、加齢にともなって、骨には変化が生じていきます。また、骨折などの痕跡も骨に残ります。つまり、骨にはその個体の生き様が刻み込まれているのです。 今回のトークでは、さまざまな霊長類の骨格標本に刻まれた生き様について見てみましょう。 |
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現在開催中の特別展「猿画に映すイメージ」。その最初を飾るのは190年前にイタリアで作られた霊長類図鑑の図版です。オリジナルの書籍には85点もの霊長類の図版が解説とともに掲載されています。解説にはそれぞれの特徴だけでなく、それぞれに対する著者のイメージも書かれています。今回のトークでは、特別展では紹介しきれなかったこの貴重な図鑑をくわしくご紹介します。会場では特別にオリジナルの書籍もご覧いただきます。 |
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木の葉を主食とする『リーフイーター』であるオナガザル科コロブス亜科のサルたちはかつて「葉喰猿(はくいざる)」ともよばれていました。おもにアフリカとアジアの熱帯域に分布する彼らはもちろん日本には生息していません。 霊長類の飼育史の研究から、日本で飼育されたコロブス亜科のサルそれぞれの「最初」の記録や、 それにまつわるエピソードなどをご紹介します。 |
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野生動物の調査方法には、さまざまなものがあります。直接観察、フンや食痕などの痕跡、目撃情報収集、データロガーやテレメトリー、自動撮影カメラ、捕獲など、調査地の特性や明らかにしたい内容によって方法は選ばれます。今回紹介するドローンは、シカやイノシシなど大型哺乳類の調査では近年導入されつつありますが、ニホンザルではまだあまり事例がありません。 私たちの調査地、妙高市笹ヶ峰地域では、冬は雪で真っ白になりドローンからサルを発見しやすくなります。しかしいつもうまくいくとは限りません・・・。 このトークでは、調査での成功談や失敗談を、ドローンの動画もたくさん使いながらご紹介します。現在開催中の特別展「妙高高原のスノーモンキー」もあわせてご覧ください。 |
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今年もこの日がやってきました!10月24日は「国際テナガザルの日: International Gibbon Day」です。 東南アジアなどで撮影した写真や動画を織り交ぜながら、野生テナガザルの魅力についてお話ししたいと思います。そんなテナガザルも、じつは、絶滅の危機に瀕しています。現地で直面する問題について紹介します。グローバル化の影響についても考えてみましょう。 |
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霊長類は、生息環境や暮らしの違いに応じて、多様な運動適応を見せてくれます。運動のしかたによって骨格が要求されるはたらきは異なるので、骨のかたちも多様化します。開催中の特別展「霊長類のアスリートたち ―骨からさぐる動きのひみつ―」では、移動様式の違いがどのように骨格の違いに現れているのかをご紹介しています。 そして、骨格を動かすのは筋肉ですから、骨から運動適応を読み解くということは、筋肉のはたらきを解読することでもあります。今回のトークでは、骨格と筋肉の関係に焦点を当てつつ、運動適応を掘り下げてみましょう。 |
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8/19は、オランウータンの保全に取り組む国際的なNPO/NGOによって定められた、「国際オランウータンの日」です。 アジアに暮らす唯一の大型類人猿であるオランウータンの日本への渡来の歴史は意外と古く、江戸時代までさかのぼります。それからおよそ230年ほどの間に250個体以上が日本で飼育されました。今回のミュージアムトークでは、日本におけるオランウータンの飼育の歴史を振り返り、ご紹介します。 |
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霊長類がおこなう身体運動には、ぶら下がる、手足を使って走る、ジャンプする、はたまた体幹をまっすぐに立てて二本足で走るなど、多様性があります。そして、霊長類が見せる身体能力の背後には、骨格や筋肉の構造の裏付けがあります。ある運動に特化した身体構造をもつために、逆に別の運動が不得意になることもあり得ます。 霊長類の運動のしかたは、どのように骨に刻み込まれているのでしょうか。今回のトークでは、6/19(土)にオープンした夏の特別展「霊長類のアスリートたち ―骨からさぐる動きのひみつ―」に合わせ、骨格から動物の運動を読み解くヒントをお話しします。 |
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環境省での修行(出向)を無事に終え、この4月から2年ぶりにモンキーセンターに戻ってまいりました。 環境省では、自然環境局野生生物課希少種保全推進室というところで、おもに日本国内の希少な動植物の保全についての仕事を担当していました。ここでの経験を踏まえ、「種の保存法」の解説や国が取り組んでいる希少種保全、そして動物園などと協力した生息域外保全の取り組みについてご紹介します。 |
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この春、モンキーセンターでは 国内外で収集された三猿と関連する資料を一挙に展示する特別展「三猿博 ~見ざる・言わざる・聞かざる大集合~」を開催します。 今回のミュージアムトークでは、三猿の起源についての議論や三猿とかかわりのある寺社のことなど、 特別展を準備するにあたって調べたもののスペースの都合で取り上げきれなかった奥深い三猿の世界をご紹介します。 |
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世界にはさまざまな野生の偶蹄類が生息しており、近年の分類でその数は400種近くにもなります。 2021年は丑年(うしどし)ということで、偶蹄類の中でも最大のグループであるウシ科を中心にさまざまな偶蹄類たちを紹介していきます。霊長類とはまた違う偶蹄類の魅力、奥深さを知っていただけると幸いです。 |
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日本モンキーセンターが誇るコレクションの1つが、民俗資料「猿二郎コレクション」です。 古今東西の「サルグッズ」5000点からなるコレクションは、人と猿の文化的なつながりを 垣間見ることができる資料です。 今回のトークでは、3つのトピック「猿と病魔除け」「猿と牛」「鑑定団のウラ話」と題して、 多種多様な猿二郎コレクションを最近の時事と絡めながらご紹介します。 |
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骨付きチキンを食べていると、肉がしっかり骨にくっついていて、なかなかはずれないところがありますよね。アサリの酒蒸しを食べていて、貝柱がどうしてもはがれないこと、ありますよね。そこは筋肉と骨格がつながるところ、筋付着部です。筋肉は筋付着部をとおして力を骨格に伝え、体を動かします。筋肉や腱が付着していた場所には、骨の表面にしっかりと痕跡が残ります。この筋付着痕を読み解いていけば、化石種の運動様式を推測することも可能になります。今回のトークでは、骨と筋肉の切っても切れない関係について見てみましょう。 |
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この日は特別展「カモシカと犬山の野生動物」の最終日。ということで、特別展開催のウラにある体験談や苦労話をご紹介します。
カモシカの映像はどうやって撮影したの!?フンや毛はどうやって手に入れたの!?などなど、展示を見たあとで聞くと「なるほど!」という話がいっぱいです。 また、特別展会場でみなさまにお寄せいただいた情報も交え、変化しつつあるカモシカの分布や、 最近犬山で目撃されるようになったカモシカの最新情報などもご紹介します。 特別展は終了しますが、これをきっかけにぜひ身近な野生動物に目を向けていただければうれしいです。 |
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特別展「カモシカと犬山の野生動物」のために実施したセンサーカメラによる調査では、イノシシの姿もたくさん捉えることができました。
しかし今から約40年前の1982年に発行された犬山市史・史料編「自然」には、「現在その姿を見ることはできない」と書かれています。
カモシカだけでなくイノシシもまた、犬山の自然の変化を教えてくれているようです。 このトークでは、センサーカメラの動画やフィールドサインなどを見ながら、イノシシについてお話しします。 特別展オープン後に撮影された未公開動画もお楽しみに! |
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肘関節は、上腕骨・尺骨・橈骨の3つの骨が出会う場所です。
それぞれの骨どうしが触れあう3つの関節、腕尺関節・腕橈関節・橈尺関節が織りなす複雑な形状は、動物の運動適応を物語っています。
樹上生活に適応してきた霊長類の肘関節は、可動域の広さと安定性という矛盾した要求のもとで特殊化してきました。
とくに体のサイズが大型化した類人猿では、顕著な特殊化がみられます。 今回のトークでは、肘関節の形態から霊長類の進化を読み解いてみましょう。 |
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日本モンキーセンターは1956年の設立以来、ヤクシマザルの群れを飼育してきました。もちろん野生でのくらしと動物園でのくらしは食べ物、運動量などさまざまな点で大きく異なります。
さらには,木曽川沿いの野猿公苑から現在のモンキーバレイへと飼育環境も変化してきました。 こうした違いがヤクシマザルにも何か影響していないだろうか、その疑問から骨格標本を中心にヤクシマザルの体型の時間的な変化を調べてきました。今回はこれまでの研究から見えてきたことを、まとめてご紹介します。 |
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約2000万年前からその姿を変えておらず「生きた化石」といわれるバク。 研究している人はあまり多くなく、その生態にはいまだ謎が多いです。 その中でも唯一東南アジアに分布するマレーバクの暮らしを知りたくて、マレー半島の熱帯雨林で約4年半にわたり調査をおこなってきました。 トラやゾウもいる生い茂った森の中、わたしに代わって「カメラトラップ(赤外線センサーカメラ)」がずっと待ち伏せし、 マレーバクのさまざまな行動をとらえてきました。 画面越しの行動観察からわかってきた彼らの生態について、動画を交えながらご紹介します。 |
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研究者は、研究だけをしているわけではありません。
飼育下のチンパンジーであれば、長く研究に参加してもらうために、彼らの生活そのものにも目をくばる必要があります。 野生チンパンジーはアフリカに、野生オランウータンは東南アジアにすんでいます。 自然の中での彼らの姿を見るためには、日本から遠くはなれた国に出かけなくてはいけません。 自分の子育てがはじまると、さらに大変なことに。研究の裏側にある世界をのぞいてみませんか。 |
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特別展「骨から読み解く霊長類のくらしと進化 -霊長類骨格博物館-」の会期も残りわずか。本特別展では、日本モンキーセンターの霊長類骨格標本コレクションから多数の標本を公開しました。 多くの標本を観察して訓練を積むと、生きた動物を見ていても体内の骨の配置がわかるようになります。今回のトークでは、動物の骨格を「透視」する方法の基礎を伝授します。 また、トーク終了後には希望者を対象に標本庫の見学ツアーを開催します。 |
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今年9月の、伊勢湾台風から60年が経ったというニュースは記憶に新しいでしょう。
伊勢湾台風の倒木や流木から始まった「たき火にあたるサル」も、実は今年で60周年を迎えます。 今では犬山のサルたちの“文化”とも言われるようになった「たき火にあたるサル」の歴史について、 今日からオープンする60周年展の展示内容や、その制作ウラ話などをご紹介します。 |
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2019年8月から9月にかけて、1年ぶりにコンゴ民主共和国バリ地域での野生ボノボの調査に行ってきました。 今回のミュージアムトークではその時の調査の様子、そしてみえてきた大きな問題点などを、動画を交えてご紹介します。 |
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10月24日は「国際テナガザルの日」です。 モンキーセンターの園内でも人気のあるテナガザルたち。 かわいい!という歓声が今日もきこえてきます。 興味をもったら、ぜひもう一歩、もう二歩とすすんでテナガザルの世界をのぞいてみましょう。 親はどこにいるの?親せきは?なにを食べているの?どこにすんでいるの? 野生で絶滅の恐れがある彼らについて一緒にかんがえてみましょう。 |
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骨には、動物のくらしや進化のひみつがつまっています。 開催中の特別展「骨から読み解く霊長類のくらしと進化 -霊長類骨格博物館-」では、日本モンキーセンターが所蔵する世界有数の霊長類骨格標本コレクションから多数の標本を公開しています。 本物の骨格標本を観察しながら、霊長類の進化や多様性、ロコモーション、生老病死など、さまざまな情報を読み解いてみましょう。 また、10月6日(日)の回はトーク終了後、希望者を対象に標本庫の見学ツアーを開催します。 |
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動物の骨が落ちていても、一般の人はあまり関心を払わないでしょう。
しかし、その骨が人骨となれば「事件」になります。鑑定をおこない、誰の骨なのか調べなければいけません。 人類学者は人骨の性別や年齢、人種などをどのように鑑定するのでしょうか。 人骨の見かたの初歩を、太平洋戦争の激戦地となった海外での遺骨鑑定の経験を交えてご紹介します。 |
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島国である日本には多種多様な生きものがくらしています。しかし絶滅の危機にひんしている種も多く、
絶滅から守るために、国や自治体がさまざまな取り組みをおこなっています。 ツシマヤマネコやライチョウ、小笠原諸島の希少な植物などについては、その生息地の状況を改善する取り組みと並行して、 安全な施設に保護し個体数を増やす「生息域外保全」もおこなわれています。この生息域外保全には、動物園や植物園の協力が欠かせません。 日本の希少種を守るため、動物園が担う大事な役割について、環境省で働いた経験のあるキュレーターがお話しします。 |
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生物には、「学名」という万国共通の名前があります。
モンキーセンター5月の主役のチンパンジーはPan troglodytesという学名です。
じつはこのPanという部分、ギリシャ神話に登場する神様に由来します。さてどんな神様で、なぜこの名前がつけられたのでしょう?
そんな少し不思議な名前の話をしてみたいと思います。 そして、もちろん日本語で表記される「和名」もあります。 2018年にモンキーセンターは「霊長類和名リスト」を発表しました。このリストの作成の裏側も合わせてご紹介します。 |
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モンキーセンターが公益法人化してから丸5年です。
公益法人化と同じタイミングでキュレーターとして着任し、モンキーセンターとともに日本の動物園をよりよく発展させるべく、さまざまな課題に取り組んできました。
特に、「動物園学」という観点から、動物園にまつわる生物学・個体群管理学・飼育史などの研究をおこなっています。 今回のトークではこの5年間のまとめと、活動の裏話などを紹介したいと思います。 |
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昨年の秋に無重力を体験する機会を得た。これまでとは全く異なる重力環境にさらされることによって、新たな学問の可能性に思いをはせた。
宇宙に出ていく私たちをまちかまえる極限的な重力環境はわたしたちの心にどのような影響をおよぼすのだろうか。
「宇宙認知科学」という視点だ。
「異なる環境への心の適応」は比較認知科学のテーマでもある。 そこで今回は、これまでのチンパンジーやイルカなどの研究の中から、宇宙への適応につながる(と私が信じてやまない)トピックについてご紹介していきたい。 わたしなりの「宇宙認知科学」宣言でもある。 |
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霊長類の社会構造を語るとき、ゲラダヒヒの例は欠かせません。
1頭のオスと複数のメス・コドモからなる小さなグループを基本単位に、
それらが集まりもう少し大きなグループ(バンド)を作って行動します。
このバンドがさらに集まってハードやトゥループと呼ばれる大集団を作ることも。
このような重層社会をつくるゲラダヒヒは、ヒト社会のルーツを知るためのヒントになるのでは?と、
河合雅雄先生をはじめ多くの霊長類研究者が注目してきたサルなのです。 2018年10月にエチオピア北部のセミエン国立公園を訪問し、野生のゲラダヒヒを観察してきました。 立ちすくむような崖の上で長い毛をなびかせる美しい姿。300頭を超える大きな集団。 ゴニョゴニョへーへーと多様な声。平地で下を向いて草を食べ続けるくらし。 このミュージアムトークでは、さまざまな面で常識外れな彼らの様子を、写真や動画でご紹介します。 |
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コアラは動物園の人気者です。愛らしい顔、のんびりとユーカリの葉を食べる姿、子どもを背に乗せて育てる様子。
コアラはお母さんのおなかの袋の中で乳児を育てる有袋類の1種です。
樹の上で葉っぱを食べて生活する暮らしは霊長類に似ていますが、まったく異なる仲間です。
もちろんモンキーセンターにはいません。生息地はオーストラリア。
オーストラリアに霊長類はいません。霊長類のいない国だからこそ、コアラは樹の上での暮らしを「ひとりじめ」することができました。 先日、私はコアラのゲノム(遺伝子のすべて)の解析しました。 するとコアラは樹の上での暮らし方だけでなく、味覚に関係する遺伝子も霊長類と同じような進化をしていることがわかりました。 ゲノム解析が明らかにした、サルとコアラの研究の最前線を紹介します。 |
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開催中の特別展「サルづくし ~大猿二郎コレクション展~」では
人と猿のさまざまなつながりを示すコレクションを展示しています。
今回はその中でも三猿や絵馬、サルボボなどをとおして、
人が猿にかけてきた祈りや願いをご紹介します。 また、トーク後には特別展のガイドもおこないます。 |
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キツネザルの仲間といえば、華麗なジャンプが印象的です。 よくジャンプをする動物には下半身に独特の構造が発達します。 大ジャンプを生み出すしくみを読み解いてみましょう。 私たちのくらしに役立つヒントもあるかもしれません。 |
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日本から遠く離れたマダガスカル島が原産のキツネザルのなかまにはおよそ100種が知られています。 これまでいったいどれだけのキツネザルが海を渡って日本にやってきたのでしょうか。 霊長類の飼育史の研究から、日本で飼育されたキツネザルそれぞれの「最初」の記録や、 それにまつわるエピソードなどをご紹介します。 |
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明日から始まる「世界キツネザルフェスティバルinJMC」を目前に、
マダガスカルだけに生息するキツネザルたちの魅力をお伝えします!! 野生で見る彼らは、高い木の上にいたり、休息中で動かなかったりと、観察しにくいこともしばしば。 でも時には驚くほど近くで観察できることもあります。 キュレーター自ら撮影した映像を見ながら、 絶滅の危機にあるキツネザルたちの野生の姿をお伝えします。 |
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皆さんは「動物園」と聞いてどんな姿を思い浮かべますか?
モンキーセンターも参加している日本動物園水族館協会には約90の動物園が加盟していますが、
世の中には、もっとたくさんの、動物を飼育展示している<動物園っぽい>施設があります。 今回のトークでは、そんな<動物園っぽい>ものたちの中から比較的小規模な公立施設の事例を紹介し、 その意義と未来について考え、「動物園」という存在の本質について皆さんと語り合ってみたいと思います。 ※写真はイメージです。 |
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現在、アフリカの中央に位置するコンゴ民主共和国のバリ地域にて継続的に大型類人猿ボノボの調査をおこなっています。 ボノボの分布域の南西端であり、サバンナを利用する観察できる貴重なこの地域で、2018年2月にも調査を実施しました。 今回のミュージアムトークでは最近の調査からの最新動画、そしてバリ地域へのはじめての車の旅の様子を交えながら、 現地におけるボノボをはじめとする野生動物の調査についてご紹介します。 |
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チンパンジーとボノボはともにアフリカに棲んでいて、見た目もすごく似ているのですが、全く別の種です。 チンパンジーはアフリカの赤道沿いに西から東にかけて生息していますが、分布する地域によって4つの亜種に分けられます。 ボノボはアフリカの中央部にだけ棲んでいて、亜種はいません。 また、チンパンジーとボノボの分布域はまったく重なりません。 つまり、それぞれが異なる環境で独自の進化を果たしたのです。 |
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その結果、両者はそれぞれに特徴的な行動を持っていますし、他者との関係や社会のあり方など、多くの点で違いが認められます。 今回のトークでは、チンパンジーとボノボをいろいろな視点から比較します。 |
みなさんにとって動物園とはどういう場所でしょう? 人それぞれ、動物園のイメージがあると思いますが、動物園を博物館だと考える人は多くないでしょう。 でも、法律の上では動物園も博物館の仲間。博物館を学問としてあつかう博物館学でも、博物館の一種になっています。それでは、動物園はどのような博物館なのでしょうか。そもそも博物館とはなんぞや、という疑問もわいてきます。 今回のトークでは、博物館学の視点で動物園を考えてみましょう。 トーク終了後には、希望者を対象に標本庫の見学ツアーをおこないます。 |
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サルのなかまは全部で450種ほどありますが、そのうち約60種を現在モンキーセンターで飼育しています。
日本全体でみるとおよそ100種になります。
日本にもともと生息しているサルはニホンザル1種のみですから、それ以外はすべて外国産ということになります。 では、過去にはどれほどの霊長類が日本に連れてこられ、飼育されたのでしょうか。 日本の霊長類の渡来史を明らかにすべく、さまざまな書物や情報を集めました。 今回のミュージアムトークではそのなかのいくつかのトピックと、飼育の情報が集積することで分かったことについて、ご紹介します。 |
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これまで30年くらい、チンパンジーを対象に、彼らの心について研究をしてきました。
研究者の責務として、研究の成果を学術論文にまとめてきたのですが、実はその背後には、論文にまで行きつかなかったものも累々と存在します。
それらの研究成果を「供養」すべく、これから何回かにわたって「こぼれ話」としてご紹介していきたいと思います。 今回は(1)反射反応からみる自己と他者、(2)穴があったら入れたがる?、そして(3)跳ぶべきか跳ばざるべきか、の三題噺で行こうと思います。 |
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日本モンキーセンターは世界各地で霊長類をはじめとする野生動物とその生息環境の保全活動に取り組んでいます。 その活動場所の1つがアフリカの中央に位置するコンゴ民主共和国にあります。 この国にはチンパンジーと同じく私たちヒトと最も近縁な大型類人猿であるボノボが生息しています。 その分布域の南西端にあたるバリ地域は、熱帯林とサバンナが入り交じった景観をしていて、サバンナを利用するボノボの様子も観察できます。 現地でのボノボをはじめとする野生動物の調査、そして現地での環境保全の取り組みについて、ご紹介します。 |
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人類、チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、テナガザルの仲間を含む類人猿。 その進化の道筋は謎だらけ。現生の類人猿は、尾がない、ぶら下がりに適応した身体構造などの特徴を共有しています。こうした類人猿らしさは一度に進化してきたのではありません。異なる時代に、異なる場所で、さまざまな特徴が出現しました。 その歴史を語ってくれるのは化石です。ところが、化石の記録は往々にして断片的で、時代の空白も多く、はっきりとしたストーリーを描くのは困難です。類人猿の進化はどこまで分かっていて、どんな謎が残されているのでしょうか。化石の記録についてお話しします。 |
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「動物園は自然への窓」と言いますが、動物園で飼育されている動物の大部分は海外を生息地とする動物たち。
彼らの自然での姿を見るのは、簡単なことではありません。
でも、あなたが予定している2泊3日の旅行の行き先をちょっと変えれば、野生の霊長類に会えるかもしれません! 今回のミュージアムトークでは、霊長類に会える国内&海外旅行の例をご紹介するとともに、 海外旅行へ行かなくても動物たちの自然での姿を伝えていけるような、 日本モンキーセンターの取り組みもご紹介します。 |
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子は親に似ます。親から子へ、数万個の遺伝子が受け継がれることによって、
顔かたちなどのさまざまな特徴が受け継がるからです。
こうした遺伝子のセットのことをゲノムと呼びます。
ゲノムの正体はDNAという化学物質です。
近年、DNAを一気に分析できる次世代シークエンサーと呼ばれる装置が発明され、
ヒトを含む様々な霊長類のゲノムが次々と明らかにされました。 受け継がれる遺伝子を、逆に子から親、さらに親の親と何万世代とさかのぼることで、 ヒトがまだ他のサルと同じ生き物だった時代にたどり着きます。 ゲノム解析はこうした遺伝子レベルでのヒトの進化、サルの進化を網羅的に明らかにします。 大規模ゲノム解析の仕組みと、 ゲノム解析を通じて私が研究している霊長類の味覚のゲノム進化についてお話します。 |
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伊谷 原一 (いだに げんいち) 京都大学野生動物研究センター・教授 日本モンキーセンター・所長 林原類人猿研究センターの設立者。京都大学熊本サンクチュアリの初代所長。 博士(理学)。野生ボノボや野生チンパンジーの生態を通じて、人間社会の起源についての研究を進めている。 |
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林 美里 (はやし みさと) 中部学院大学・准教授 日本モンキーセンター・学術部長 博士(理学)。専門は比較認知発達、霊長類学。主にチンパンジーやオランウータンを対象として、 飼育下と野外の双方で、認知発達や母子関係にかんする研究をおこなってきた。 雑誌「モンキー」と「発達」にて連載を担当している。 |
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高野 智 (たかの とも) 日本モンキーセンター・学術部・キュレーター 2003年3月、京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。専門は自然人類学。 京都大学学術調査隊の一員としてケニアでヒト上科化石の発掘調査に従事し、運動器の機能形態を研究してきた。 また、教育プログラムの開発・実践や展示、イベントなどを通して、霊長類や霊長類研究と市民との橋渡しに取り組んでいる。 |
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赤見 理恵 (あかみ りえ) 日本モンキーセンター・学術部・キュレーター 2000年3月、東京大学大学院総合文化研究科・修士課程修了。東京大学大学院農学生命科学研究科・産学官連携研究員などを経て、2005年4月より日本モンキーセンター学芸員。 専門は博物館学、動物園教育、来園者研究。 日本モンキーセンター附属世界サル類動物園で、「霊長類の魅力をどのように伝えるか」という教育的側面と、 「人々は霊長類をどのように見ているのか」という利用者研究の側面から研究しています。 |
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新宅 勇太 (しんたく ゆうた) 野生動物研究センター・特定准教授 日本モンキーセンター・学術部・キュレーター 2012年3月、京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。 専門は哺乳類の系統分類学、形態学、博物館学。 形態からみた齧歯類の進化史研究、飼育下の霊長類の形態的変化などを研究する一方で、 コンゴ民主共和国でのボノボの野外調査ならびに保全活動もおこなっている。 |
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綿貫 宏史朗 (わたぬき こうしろう) 京都大学野生動物研究センター・特定研究員 日本モンキーセンター・附属動物園部長(学術部・キュレーター兼任) 2012年3月、東京農工大学農学部獣医学科卒業。獣医師。 2012年4月より大型類人猿情報ネットワーク(GAIN)専属スタッフとして、 国内飼育下類人猿の情報収集・データベース管理や非侵襲的学術研究の推進などの業務に従事。 2019~2020年度の2年間は環境省に出向し希少種保全業務を担当。 専門は動物園学で、動物福祉と両立した個体群管理、飼育史研究、展示論、 コレクションプランの確立などに取り組んでいる。特に興味のある動物は有蹄類と鳥類(と霊長類)。 |
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武田 康祐 (たけだ こうすけ) 日本モンキーセンター・附属動物園部・獣医師 2019年3月日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。獣医師。2019年4月より日本モンキーセンターに入社し、現在は飼育をしつつ獣医師としても修業中。動物・動物園マニアで国内外へ動物を見に行くことが趣味。家で動物図鑑を読むのも趣味。 |
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打越万喜子(うちこし まきこ) 京都大学・特定研究員 日本モンキーセンター・アドバイザー ※2022年3月まで在籍 2005年3月京都大学理学研究科博士後期課程単位取得退学 専門は比較認知科学。1998年からテナガザルを主な対象として観察研究をしてきました。 飼育下でも野生でも、テナガザルをはじめとするヒト以外の霊長類のおかれている状況は決して容易なものではありませんが、 モンキーセンターだからこそできることがあるのではないかと思っています。 |
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早川 卓志 (はやかわ たかし) 北海道大学大学院地球環境科学研究院 助教 日本モンキーセンター・アドバイザー ※2022年3月まで在籍 2015年3月、京都大学大学院理学研究科・博士後期課程修了。博士(理学)。専門は分子生態学・比較集団ゲノミクス。 動物が食べ物に味を感じるために必要な遺伝子である「味覚受容体」の研究を切り口として、 アジア・アフリカの各地で野生の霊長類の味覚の調査を実施してきた。 最近は、サルが「いない」国である南半球のオーストラリアで、北半球では霊長類が利用しているニッチを有袋類がどのように利用しているかについて、 ゲノム解析の視点からの研究もはじめている。 |
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田和 優子(たわ ゆうこ) 日本モンキーセンター・学術部・キュレーター ※2021年3月まで在籍 2017年1月、京都大学大学院理学研究科博士後期課程指導認定退学。マレー半島の熱帯雨林においてマレーバクの生態調査を行ってきた。2017年4月から2年間、環境省自然環境局に出向。種の保存法に基づく国内希少野生動植物種の保護増殖に係る業務等を担当。2019年4月より京都大学霊長類研究所・大型類人猿情報ネットワーク(GAIN)専属スタッフ。 |
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友永 雅己 (ともなが まさき) 京都大学霊長類研究所・教授 日本モンキーセンター・学術部・学術部長 ※2019年12月まで在籍 博士(理学)。専門は比較認知科学、霊長類学。 主としてチンパンジーを対象に認知機能の進化について比較認知科学の観点から研究している。 著書に「チンパンジーの認知と行動の発達」(京大出版会)など |
※日本の動物園等で飼育されている霊長類の種数は102種類です。(2015年3月31日時点、GAIN調べ。種間雑種その他の分類不明なものは除く。) |